Mobile:NEWS 2003年5月6日 06:25 PM 更新

Mobile&Movie 第60回
ボイス「おかしなことに着信履歴が残ってないの」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”を紹介する「Mobile&Movie」。今回は呪われた携帯電話が恐怖の連鎖を引き起こす韓国映画「ボイス」。着信履歴の残らない電話にはご用心……

作品名ボイス(Phone)
監督アン・ビョンギ
制作年・製作国2002年韓国作品


 ワン切りが多発する昨今、自分のケータイにいたずら電話がかかってきても、さまざまな対策を講じられます。でも不幸な死に方をした人から着歴の残らない電話がかかってきたとしたら……。「ボイス」は、そんな呪われた携帯電話が恐怖を伝染させていくのです。

 ジウォンは、仕事熱心な女性記者。援助交際に関するスクープを記事にしてから、携帯電話にかかってくる脅迫電話に悩まされていました。日増しにエスカレートするその内容に、ジウォンは身の危険を感じて、親友のホジョンに相談します。ホジョンは一人娘ヨンジュとエリート会社員の夫チャンフンと幸せに暮らしていました。ホジョンはジウォンに、しばらく郊外の別宅に隠れるよう勧めます。

 さらに携帯電話の番号も変えるように言われたジウォンは、さっそく店頭に端末を持っていくのですが、電話会社のコンピュータ画面に表示された番号はひとつだけ。何かの縁と“011-9998-6644”に決めたジウォン。番号変更後すぐ、まだ誰にも知らせていないのに、突然携帯が鳴り出します。

「脅迫電話?」

 一緒にいたホジョンが心配します。

「番号を変えたから、もう来ないわ」

 一度切れたベルがまた鳴り出した時、ヨンジュが電話を取ってしまいます。

「キャー!」

 痙攣しながら、突然叫びだすヨンジュ。ジウォンは受話器から聞こえる不気味な声に震えあがりました。それ以降ジウォンのまわりでは不気味な現象が次々と起こります。ホジョンに借りた家で、ノートパソコンを起動した時に届いた1通のメール、開くとそこには恐ろしいメッセージが……。またあるときにはジウォンの携帯番号“011-9998-6644”が画面いっぱいに現われて……。明らかに何かが狂い始めていたのです。

 ヨンジュの行動も、母親ホジョンに対して悪態をついたり、父親チャンフンにはべったり甘えたり、さらにおかしくなっていきます。ジウォンは鳴り続ける携帯電話のことを、刑事に話します。

「おかしなことに着信履歴が残ってないの」

「その時間の通話記録はない」

 たしかに電話は鳴り、受話器の向こうでは何かの気配を感じるのに、履歴はなく、電話会社の記録にも残っていないのです。

「君の電話番号の過去の所有者を調べてきた」

 刑事が持ってきたリストには、驚くべき共通点がありました。ジウォンは、過去の所有者たちの経歴を調べ、そこに潜んでいる真実を探し出そうとします。過去に遡るたびに、突き当たる死の影。呪われた携帯電話を手にした者の宿命に、ジウォンは逆らえるのでしょうか。

 「ボイス」公式サイトでは、“携帯電話”にまつわる恐話グランプリを開催中。また、セガのJ-スカイ専用心霊憑依サービス「邪縛霊」でも「ボイス」特別紹介ページが公開されています。霊能力者・帝紅氏が、ケータイと霊の関係について語り、ケータイが霊に憑依されそうな状況での簡易的な封霊方法も伝授しています。

  • 「邪縛霊」(J-スカイサイト、月額利用料金300円)

 「Jフォンメニュー」「J-スカイメイン」「ケータイゲーム」「メーカー別リンク」「セガ・パレード」「邪縛霊」

関連リンク
▼ 「ボイス」
▼ セガ「邪縛霊」
▼ 連載インデックス

[本田亜友子, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!