携帯の“小技”を探せ──時計編今や携帯は時計代わり。その割に、時計機能はおざなりにされている感がある。秒針、タイマー、世界時計……。携帯の時計機能を概観してみよう
「携帯で時間を見るから、腕時計をしなくなった」──。こうした声が一般に聞かれるようになって久しい。ところが、携帯電話が腕時計の代わりになるかというと、機能面では少々寂しい。今回の“小技”を探せでは、携帯電話の時計関連機能にスポットライトを当ててみたい。
どんな安価な時計にも付いていて、携帯電話には滅多に付いていない機能はなんだろう? 答えは“秒針”だ。 待ち受け画面や背面ディスプレイに時刻は出ていても、秒が表示される端末はau向けの「A1301S」「A5303H」など一部しかない。 「日常生活で秒まで知りたいことなんてまずない」とか「秒まで表示させると消費電力が問題に」という反論も確かにあるだろう。 でも、腕時計の秒針を使う機会を考えてほしい。今何時何分何秒なのかを知るためではなく、「30秒を計りたい」といった用途に使うことが多いはずだ。携帯電話では、30秒が計れないのである。 消費電力だって、折りたたみ型ならば大きな問題ではないはず。どうしても気になるなら、次に述べるように時計専用機能を搭載すればいいだろう。
もう1つ、日常生活で時計を使う機会はタイマーだ。「インスタントラーメンにお湯を入れて3分」を計るのに、携帯電話は便利な機械だと思うのだが、タイマー機能を搭載した端末もそれほど多くない。 そんな中、特筆すべきは富士通製の端末だろう。待ち受け画面から数字キーを押して、メニューから「簡易タイマー」を選ぶ。それだけでタイマーが作動するのだ。この簡便さは、タイマーとして必須。キッチンタイマーの要領で利用できる。 iアプリのラーメンタイマーがあっても、アプリ一覧から選んで、Javaを起動して……とやるのでは、はっきりいって使う気にならない。精度の問題も出てくるため、Javaを使ったアプリケーションではなく、ぜひ端末のネイティブアプリケーションとして搭載してほしい。
待ち受け画面から2ステップでタイマーを利用できる富士通製端末(写真は「F504i」)
アクセサリの中にタイマーが入っている機種はいくつかある。写真は「イージータイマ」を備えた「D503iS」 タイマーと合わせて、ストップウォッチ機能も付けてほしいところだが、こちらはどれだけのニーズがあるのかよく分からない。Javaでの提供でもいいのかもしれない。
これまでも何度か紹介したが、携帯の時計は非常に高い精度にできる可能性を秘めている。腕時計でも、電波を使って時刻を合わせる電波時計が人気だが、携帯はそもそも通信を行っているからだ。 特に、CDMA方式を用いるau端末では、音声・データのデコードを行うために基地局に備えられたGPS衛星を利用して常に正確な時刻を保持している。auユーザーならば時刻の設定に「自動」があるのを知っていると思うが、通話などを行えばそのたびに時計が自動的に補正されるのだ。ちなみに、同じCDMA方式でもNTTドコモのFOMAの場合、非同期方式と呼ばれる仕組みを使っているため、GPS衛星などから時刻を取得する必要がない。逆にいうと時計を自動的に合わせることはできない。 面白いのは、au端末の場合、海外でも時刻が自動的に調整されることだ。海外対応のいわゆるGLOBAL PASSPORT端末になるが、タイムゾーンをまたぐだけで、その地域の時間に自動的に変更できる。サマータイムなども勝手に考慮してくれるため、海外出張が多い人には非常に便利だ。 関連記事 携帯の“小技”を探せ──ライト編 ハイエンドのカメラ付き端末には必ず付いている撮影補助用のライト。でも、それをフラッシュ代わりにしか使わないのはもったいない。ライト、LEDを使ったこんな便利な小技機能が、最近の携帯には搭載されている 携帯の“小技”を探せ──カレンダー編 時計代わりに携帯を使う──と言われて久しいが、カレンダーも携帯でチェックしていないだろうか? しかし、カレンダー機能は端末によって大きな違いがあった 目覚まし時計はもういらない? iモードユーザーの約70%が、携帯電話を目覚ましとして活用していることが分かった。目覚まし時計で起きている人は半数を切っている “ケータイ”になりたい腕時計 携帯電話と同じく“常時持ち歩く電子機器”である腕時計。しかし“忘れて困るもの”としては携帯に敗北気味。負けじと情報機器機能を取り込む腕時計だが……。 [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |