Mobile:NEWS 2003年5月13日 09:04 PM 更新

携帯の“小技”を探せ──時計編

今や携帯は時計代わり。その割に、時計機能はおざなりにされている感がある。秒針、タイマー、世界時計……。携帯の時計機能を概観してみよう

 「携帯で時間を見るから、腕時計をしなくなった」──。こうした声が一般に聞かれるようになって久しい。ところが、携帯電話が腕時計の代わりになるかというと、機能面では少々寂しい。今回の“小技”を探せでは、携帯電話の時計関連機能にスポットライトを当ててみたい。

※“小技”を探せコーナーでは、「自分の使っている携帯の、この機能が便利!」「こんな機能が携帯にあったらいいのに……」といった情報を募集しています。
 編集部宛に、件名に「小技:」と入れてお送りください。

30秒を計れない、携帯電話

 どんな安価な時計にも付いていて、携帯電話には滅多に付いていない機能はなんだろう? 答えは“秒針”だ。

 待ち受け画面や背面ディスプレイに時刻は出ていても、秒が表示される端末はau向けの「A1301S」「A5303H」など一部しかない。

 「日常生活で秒まで知りたいことなんてまずない」とか「秒まで表示させると消費電力が問題に」という反論も確かにあるだろう。

 でも、腕時計の秒針を使う機会を考えてほしい。今何時何分何秒なのかを知るためではなく、「30秒を計りたい」といった用途に使うことが多いはずだ。携帯電話では、30秒が計れないのである。

 消費電力だって、折りたたみ型ならば大きな問題ではないはず。どうしても気になるなら、次に述べるように時計専用機能を搭載すればいいだろう。

ラーメンを作るのに使えない、携帯電話

 もう1つ、日常生活で時計を使う機会はタイマーだ。「インスタントラーメンにお湯を入れて3分」を計るのに、携帯電話は便利な機械だと思うのだが、タイマー機能を搭載した端末もそれほど多くない。

 そんな中、特筆すべきは富士通製の端末だろう。待ち受け画面から数字キーを押して、メニューから「簡易タイマー」を選ぶ。それだけでタイマーが作動するのだ。この簡便さは、タイマーとして必須。キッチンタイマーの要領で利用できる。

 iアプリのラーメンタイマーがあっても、アプリ一覧から選んで、Javaを起動して……とやるのでは、はっきりいって使う気にならない。精度の問題も出てくるため、Javaを使ったアプリケーションではなく、ぜひ端末のネイティブアプリケーションとして搭載してほしい。


待ち受け画面から2ステップでタイマーを利用できる富士通製端末(写真は「F504i」)


アクセサリの中にタイマーが入っている機種はいくつかある。写真は「イージータイマ」を備えた「D503iS」

 タイマーと合わせて、ストップウォッチ機能も付けてほしいところだが、こちらはどれだけのニーズがあるのかよく分からない。Javaでの提供でもいいのかもしれない。

正確な時計なら、携帯電話

 これまでも何度か紹介したが、携帯の時計は非常に高い精度にできる可能性を秘めている。腕時計でも、電波を使って時刻を合わせる電波時計が人気だが、携帯はそもそも通信を行っているからだ。

 特に、CDMA方式を用いるau端末では、音声・データのデコードを行うために基地局に備えられたGPS衛星を利用して常に正確な時刻を保持している。auユーザーならば時刻の設定に「自動」があるのを知っていると思うが、通話などを行えばそのたびに時計が自動的に補正されるのだ。ちなみに、同じCDMA方式でもNTTドコモのFOMAの場合、非同期方式と呼ばれる仕組みを使っているため、GPS衛星などから時刻を取得する必要がない。逆にいうと時計を自動的に合わせることはできない。

 面白いのは、au端末の場合、海外でも時刻が自動的に調整されることだ。海外対応のいわゆるGLOBAL PASSPORT端末になるが、タイムゾーンをまたぐだけで、その地域の時間に自動的に変更できる。サマータイムなども勝手に考慮してくれるため、海外出張が多い人には非常に便利だ。



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[斎藤健二, ITmedia]

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