Mobile:NEWS 2003年5月15日 02:52 PM 更新

オープンウェーブ、携帯電話向けメール統合環境を発表


 オープンウェーブシステムズは5月14日、メールメッセージプラットフォーム「Openwave Email Mx 6.0」、ボイスメールソリューション「Openwave Voice MMS」、および位置情報ソリューション「Openwave Location Studio 2.0」を発表した。


発表会に登場したアジア担当副社長兼ゼネラルマネージャPaul Anderson氏


Email Mx 6.0およびVoice MMSのプレゼンテーションを担当したアプリケーショングループ副社長兼ゼネラルマネージャJohn Yuzdepski氏

 Email Mx 6.0は、ISPや携帯キャリア向けのメール統合ソリューション。POP、IMAP、Webメールなどのメール環境を提供できる。

 最新バージョンでは、セキュリティが強化され、フィルタの設定や、リレーコントロール、アンチウイルス、アンチスパム機能を搭載した。両機能の搭載は、「それぞれの分野で活躍しているMcAfeeと、Brightmailと提携し、低コストで最新機能を盛り込むことができた」(Yuzdepski氏)という。

 またこれらのセキュリティやメッセージアーカイブは機能の拡張を自由に行える。パフォーマンスも改善されCPUの使用率が40-50%削減、IMAPサーバは、前バージョンの5倍の処理能力を実現したという。さらに、ライセンスフリーのデータベース「Sleepycat」も用意され、Oracleのライセンスフィーといったコストの削減も実現できるとしている。

 このソリューションは世界の通信事業者36社に採用され、携帯キャリアではKDDIとJ-フォンが一部に導入している。6.0へのアップグレードや同バージョンの導入状況の詳細は明らかにされていないが、既に大手通信業者が導入を検討しているという。


Location Studioの説明を行うシニアソリューションSE京田芳明氏

 また同社は位置情報ソリューション「Openwave Location Studio 2.0」を発表。位置情報ゲートウェイと位置情報を利用するアプリケーションの間で動作するミドルウェアで、アクセス権の設定など位置情報を提供する際のセキュリティポリシーを、ユーザーが細かく設定できるのが特徴。SDKも提供されるため、セキュリティを確保しながら位置情報を活用したサービスを提供できるという。


Location Studio模式図

 シニアソリューションSE京田芳明氏は、製品開発の背景について、「米国のコンテンツ配信はキャリア主導ではないため、コンテンツが育ちにくい。そのため、位置情報システムをコンテンツプロバイダが利用できるよう、CSPと協力しながら同システムを開発した」と説明。ターゲットは米国市場で、日本での導入計画はない。

 同社では今回の製品発表に合わせて商用位置情報サービスの促進を目的に、MicrosoftやMotorola、Autodesk、Webraskaなどと提携したことを発表している。

関連リンク
▼ Openwave Systems
▼ オープンウェーブシステムズ

[武山知裕, ITmedia]

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