Mobile:NEWS 2003年5月15日 01:43 AM 更新

Mobile Weekly Top10
夏の新ラインアップはいつ発売か

機種数を絞る方針のJ-フォンを横目に、ドコモとKDDIは夏の端末を6機種ずつ用意してきた。ただし、各社発表は早かったものの、実際に発売になるのは7月過ぎという端末も多い

Mobile Weekly Top10 5月8日〜5月14日
1位 KDDI、メガピクセルカメラ付きなど5機種を発表
2位 J-フォンの「J-N51」、5月16日に登場の見込み
3位 携帯電話の形はどこへ向かうのか
4位 「sigmarion III」ファーストインプレッション
5位 「A5305K」の回転は、ストレート端末の究極の進化形
6位 メールの送信数で部屋が進化〜ケータイポストペット
7位 Flashで携帯はどう変わる?〜ジェイ・アニメの505i対応
8位 回転式スタイル&130万画素CCD〜「SO505i」
9位 ムービー写メール対応「J-N51」発表、最薄メタルボディに赤外線機能
10位 携帯電話、暗証番号はいくつある?

 ドコモの505iシリーズが6機種も同時に発表になったと思ったら(特集参照)、KDDIも一挙5機種を発表(特集参照)。新端末ラッシュが続いている。

 ただし、発表されたからといってすぐに発売になるわけではないのが悩ましいところ。504iシリーズの時を思い出すまでもなく、発売予定が1カ月、2カ月ずれ込んでしまうのは高機能端末では当たり前となっている。

 そもそも505iは「ドコモも今回は絶対4月に出すと確約していた」(あるコンテンツプロバイダ)というほど、早期の投入を狙っていた。実際、505iのメーカーの中には、「確実に4月中に出せる」と話していたところもある。ところがゴールデンウィークが過ぎ、そろそろ5月も後半に入るというのに、発売の気配はない。

 機能を入れ込みすぎたためにバグが取りきれない……そうした見方が一般的だが、こうした予定の遅れは各方面に問題を引き起こしている。

 キャリアにしてみれば、505iを発表して発売が延びてしまっては、販売機会を大きく損なうことになる。買い控えというやつだ。端末メーカーにしても、早く出すほど売れるらしい。

 コンテンツプロバイダにしても、遅れは致命的だ。505i向けコンテンツに一番乗りすべく投資してやってきたのに、発売が遅れれば投資は無駄。各社横並びになってしまう。さらに個人的な恨みもある。コンテンツプロバイダの開発者は口々に「今年もゴールデンウィークがなくなってしまった……」と嘆く。4月中に出すと言われたので必死で開発をしてたが、発売がずれ込んだためゴールデンウィークも働くハメになってしまったのだ。もっとも、最初から“遅れる”ことを見越してスケジュールを組んでいたところもあるが。

 さて、では現在見えている各端末の発売スケジュールをまとめてみよう。最初に登場と見られるのは、やはり「D505i」。来週の末あたり、少なくとも5月中には発売と言われている。「SO505i」は6月にずれ込んでしまうという見方が強い。「SH505i」も6月の末あたりになってしまいそうだ。高機能で期待の高い「F505i」も遅れており「N505i」のほうが先に出てしまう可能性も高い。「P505i」は変わらず最後になるもようだ。

 505iシリーズと発売時期ががっちりぶつかるau端末はどうだろうか。今週末にまず「A5305K」。5月の最終週に「A5401CA」。6月に入って「A5402S」と「A5306ST」が登場。7月に「A5303HII」と「A1303SA」が予定されている。J-フォンのメガピクセル端末「J-SH53」も、5月中の発売を目指している。

 5月末から7月にかけて、ドコモとauの端末が毎週のように発売される──そんな夏になりそうだ。

[斎藤健二, ITmedia]

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