Mobile:NEWS 2003年5月21日 10:45 PM 更新

メガピクセル携帯がいよいよ登場

100万画素オーバーのカメラを搭載したメガピクセル携帯の発売日が続々決定してきている

 ハイエンドの携帯電話市場は、予想通りメガピクセルの戦いに突入した。J-フォン、au、ドコモから次々と登場するメガピクセル端末の発売日が明らかになり、市場投入世界初を競っている状況だ。

 現在のところ、J-フォンのシャープ製端末「J-SH53」が限定発売ながら世界初のメガピクセル端末となる(5月21日の記事参照)。続いて、NTTドコモの三菱製端末「D505i」が“出力画素”メガピクセルをうたって発売される(5月21日の記事参照)。一番乗りを目指したKDDIの「A5401CA」は30日の発売となり(5月14日の記事参照)、ギリギリで逆転されたかっこうだ。

メガピクセルカメラ端末

端末キャリア有効画素数発売日備考
J-SH53J-フォン100万5月22日(本発売は27日)
D505iドコモ63万5月23日出力画素数は123万
A5401CAau124万5月30日
SO505iドコモ130万6月初旬
SH505iドコモ100万6月下旬
F505iドコモ123万未定
現在予定されているメガピクセルクラスの携帯電話。D505iはメガピクセルクラスだが、ドコモは“メガピクセル”をうたっていない。ドコモ最初のメガピクセルはSO505iになる見込み

デバイスから見るメガピクセルカメラ

 メガピクセルカメラの搭載には、さまざまな課題があった。あまり表だって語られることは少ないが、携帯向け受光素子の入手が実は大きな課題だ。

 現在、100万画素オーバークラスの受光素子を生産しているのは、ソニー、シャープ、富士写真フイルムの3社。

 富士フイルムのスーパーCCDハニカムは、有効画素数は63万画素だが処理により123万画素を出力する。現在「D505i」が採用している。ソニーは130万画素クラスのCCDを携帯向けに生産している(2月10日の記事参照)。ソニーとシャープは採用端末を明らかにしていない。

 受光素子の提供元が限られることに加え、光学系もコストがかさむ。非球面のプラスティックレンズ、4群4枚を使う場合が多く、A5401CAでは高価なガラスレンズを採用したことも明かされている。

 にも関わらず、各社とも従来並の実売価格を実現した。D505iは3万円半ばあたり、A5401CAも2万円前後になる見込み。J-SH53に至っては、1万9800円と従来機を大きく下回る価格だ。

メガピクセル市場の動向は?

 メガピクセル端末を購入しようと思っているユーザーは、多少の注意も必要だ。

 まず、最大解像度(SXGA、1280×960ピクセル程度のサイズ)で撮影した画像は通信で送信できない。ドコモはiショット(L)がCIF(288×352)、J-フォンは「J-SH53」同士だけでやり取りできるQVGA(240×320)、auはVGA(480×640)が最大だ。言葉を変えれば、いずれも31万画素クラスのカメラで撮れるサイズである。

 そのため、最大解像度で撮影した画像はPCに転送するか、プリントアウトするのが主な用途となる。機種によってはサイズを縮小したりトリミングしたりすることもできるが、再度JPEG圧縮がかかるため画質は劣化する。



関連記事
▼ auの夏モデル
KDDIが発表した夏モデルは、それぞれが独特の特徴を備えた端末だ。メガピクセル、QVGA液晶、BREW、そしてカメラ付きGLOBAL PASSPORT。最新端末の情報をまとめた

▼ ドコモの「505i」
NTTドコモが2003年春に発売する「505iシリーズ」は、さまざまな機能が盛り込まれたハイエンド端末だ。6機種すべてにQVGA液晶を標準搭載するほか、メガピクセルカメラを内蔵した端末も複数ラインアップされる

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!