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2003年5月26日　08:47 PM 更新

NEC、TVや携帯機器でWebを快適に閲覧できる新技術

XMLデータを埋め込み、十字キーでもWebページ内をスムーズに移動できる

　NECは5月26日、TVや携帯機器など表示解像度が低い端末でWebページを快適に閲覧できるようにする新技術「セマンティック・ズーム」を開発したと発表した。

　通常のWebコンテンツにXML形式のレイアウト情報を付加しておき、サーバとクライアントに専用ソフトを組み込むことで実現。XML記述からページの見出しやタイトル部などを判別し、重要な情報以外の表示を省略することで閲覧性を高める。また「大見出し」「小見出し」といった意味的な単位で画面上のポインタを移動でき、十字キーを操作インタフェースに使用する機器でも簡単に操作できるという。

　TVなどをWeb端末として利用する場合、PCと比べ表示解像度が低いため表示できるコンテンツの情報量が限られていた上、マウスに比べポインタ操作性で劣るリモコンなどでは細かな画面操作が難しいといった課題があった。

　NECは新技術を活用することで表示解像度が低い機器でも従来の半分の時間で各種情報にアクセスできるとしており、TVを使った公共情報の提供といった用途を想定している。

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