Mobile:NEWS 2003年6月2日 07:51 PM 更新

「Keitai Picture」が画像合成に対応

「画像のコピーライト表示をはっきり読みとれる文字で表記したい」「ECサイトの商品に、“完売”“NEW!”などの画像を重ねたい」──。そんなニーズに応える画像変換ASPサービスが始まる。任意の画像を合成し、機種ごとに最適な画像を配信できる

 富士写真フイルムは6月2日、画像変換ASPサービス「Keitai Picture」に画像合成サービスを追加すると発表した。オリジナルの画像と合成用の画像を自動的に合成して、各端末に最適化した画像の生成を行うもの。


 ハイエンド携帯電話の液晶が急速にQVGA化するに伴い、オリジナル画像を1枚用意すれば機種に合わせて複数の画像を自動生成するサービスが脚光を浴びている。「Keitai Picture」はそんなサービスの中でも初期投資の少なくて済むASPサービスの1つだ。

しっかりと読みとれる著作権表記を実現

 Keitai Pictureを運営していく中で、「アニメやグラビア画像配信の際の最大の問題がコピーライト表記だった。拡大すると文字が乱れてしまう」と、富士フイルムの電子映像事業部開発部技術主席 兼営業部新規ビジネス統括主席の羽田典久氏は話す。

 近年解像度が急速に高くなってきたといっても、携帯電話上の文字表示はいわゆる“ドット絵”の世界だ。「携帯は非常に小さい絵にドットで文字が書いてある。縮小してもガタガタになってしまう」(同氏)。

 今回の画像合成サービスの用途の1つが、この著作権表記だ。元画像と著作権を表記した文字を画像として別々に用意することで、どんな端末でも崩れない著作権表示を可能とする。

 用途の2つ目は、Eコマースを見据えたものだ。同サービスの顧客には「ユニクロ」など携帯電話上で商品の画像を表示しているサイトが多い。画像合成を利用することで、例えば「完売したときに『完売!』の文字を入れたり、『New!』『お買い得』といった文字を入れる簡便な方法」(同氏)を提供する。

 3つ目は、エンターテインメント用途だ。携帯で撮影した画像をサーバで一括保管するサービスを各社が手がけ始めているが、今回の画像合成サービスを利用すれば写真にフレームを付けたりスタンプを押したりといった機能が、機種を問わず簡単に提供できる。

 なお、画像合成機能はKeitai Pictureのオプション機能となる。価格は通常料金にアクセス数に応じてプラスされる。詳細は個別相談となる。



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関連リンク
▼ 富士写真フイルム Keitai Picture

[斎藤健二, ITmedia]

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