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2003年6月9日　04:45 AM 更新

「D505i」徹底攻略〜電話編（1/2）

待ち受け画面からの各機能へのアクセス性、予測変換候補も常時表示される文字入力、そして絵日記風のカレンダー。「D505i」の電話機としての機能とアクセサリを徹底チェックした

　ドコモ505iシリーズ第1弾である「D505i」（特集参照）。徹底攻略の最終回である第3回（第1回、 第2回）は、電話機としての機能と、文字入力、アクセサリーをチェックしていく。

　特筆しておきたいのが、端末の開閉で通話のオン／オフが行える点だ。［クイック通話設定］−「オープン応答」／［クローズ終話］を設定しておくと、電話着信時に端末を開けば電話を受けられ、閉じると通話を終了できる。

　これまでもクローズ終話をサポートする端末は多かったが、オープン応答ができる端末は限られる（4月22日の記事参照）。初期の折りたたみ型端末では、開けて相手を確認してから電話に出る必要があった。しかし背面ディスプレイが搭載された昨今の端末では、開くだけで電話を取れていい。特にシニア層では「電話を取るためにボタンを押すのを戸惑う」という調査結果もあり、こうした機能の充実が期待される。

各機能へのアクセス性

　まずは電話機として、必要な機能にさっとアクセスできるかどうか。これまで三菱電機製のドコモ向け端末は動作がもっさりした印象があり、操作に慣れてくるとキー操作に画面が追いつかなくなる場面が多々見られた。「D505i」では、高速化が図られたようでイライラ感はかなり減っている。

　十字キーがリピートに入るまでの時間が短く、リピートが速いのはうれしい仕様だ。つまり、縦長のメニューやiモード画面などで十字キーの下を連打する必要がなく、単に押しっぱなしにすれば気持ちよくスクロールしてくれる。気づかないユーザーも多いだろうから、ぜひ試してみてほしい。

　待ち受け状態でのキーアクセスは以下の通り。

キー	短押し	長押し
十字キー上	カメラメニュー	カメラ（静止画）起動
十字キー左	着信履歴	メール着信履歴
十字キー右	発信履歴	メール発信履歴
十字キー下	スケジュール起動（カレンダー）	スケジュール起動（当日）
決定ボタン	電話帳	新規電話帳登録
左ソフトキー	メニュー	外部操作ボタン無効
右ソフトキー	ショートカットメニュー	ダイヤルロック
メールボタン	メールメニュー	新規iモードメール作成
iモードボタン	iモードメニュー	iMenu表示

　「ジャンプ」と名付けられたショートカットメニューは、12つまで機能を登録できる。ダイヤルボタンの1−9、0、＊、＃に割り当てられるため、主な機能にはボタン2回でたどり着ける。※初出で割り当てられる登録が9となっておりました。お詫びして訂正させていただきます

　またiモードボタンはトグルになっており、2度押すとiアプリメニューが表示される。長押しよりもアクセスしやすく、限られたキーを有効に使える方法だ。

“D”独特のアドレス帳

　アドレス帳は“D”独特ともいえる仕様だ。電話帳ボタンを押すと、まず検索を促され、その後アドレス帳が一覧表示される。検索方法は、「フリガナ検索」「行検索」「メモリ番号検索」「電話番号検索」「グループ検索」が用意されている。

　特に乗り換え組を少々戸惑わせるのが、アドレス帳の一覧表示画面だ。いったん一覧表示してしまったら、上下にスクロールして探すしか方法がない。一応、側面の「カメラ」／「ズーム」ボタンでページ送りは行えるが、あとからの検索はかなり厳しい。

　つまり、ヨミガナなどをはっきりと覚えていないユーザーを探すのは、D505iではかなり困難だ。例えば、「社名を入れたか部署名を入れたか名前を入れたか忘れた」というような場合、検索は相当やっかいになる。他機種のように、ア行、カ行……と順に一覧表示させて目で確認していくのが大変なのだ。

　通常左ソフトキーに割り当てられている文字モードの変更機能が、ヨミガナ入力時だけは「iモード」ボタンになっているのもいただけない。操作性に統一が取れておらず、キー配置が異なっていた従来機種のソフトをそのまま載せただけではないか……という疑いさえ抱く。

　画面にはフォーカスの当たっている人の電話番号が表示されるだけだ。アドレス帳には電話番号3件に加え、メールアドレス3件、パーソナルメモなどが登録できるが、電話番号以外の情報を見るには、その人にフォーカスを当てて［サブメニュー］−［詳細表示］を選ばなくてはならない。

　「メール」ボタンを押せば、フォーカスが当たった人宛にメールを作成できるが、実際のアドレスは確認せずに行うことになる。

豪華なワンギリ対応

[斎藤健二, ITmedia]

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