Mobile:NEWS 2003年6月10日 02:16 PM 更新

屋内で携帯を利用できる安価なシステム提供〜ドコモ

地下や屋内を携帯電話エリアにするために使われる違法な中継装置が、基地局に干渉を与えるなどの問題が指摘され、携帯キャリアは安価に導入できる合法装置の開発を求められていた。ドコモは30万円程度から導入できる「簡易IMCS」を開発して対応に当たる

 NTTドコモは6月10日、電波が届かないビル内や地下などの場所を通話エリアに変える「簡易IMCS(インクス)」を提供すると発表した。屋外アンテナからの電波を中継し、屋内を通話エリア内とする。


 最近、違法に電波を中継する装置が出回り、基地局に干渉を与えて携帯電話利用に影響を与えるなどの問題が起こっていた。携帯キャリア各社は、安価に導入できる装置の開発を求められていたが、簡易IMCSはそれに当たる。

 これまで提供されていたIMCSは「60万円くらいから」(ドコモ広報部)と価格が高かったが、簡易IMCSでは「30万円程度の負担」で導入が可能となる。

 簡易IMCSは、駅地下街などで利用されているような4キャリア共同で利用できる装置と異なり、中継できるのはドコモのムーバ(PDC、800MHz)の通話とパケット通信となる。1.5GHzのPDCやFOMAには対応していない。

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▼ ドコモ ニュースリリース

[斎藤健二, ITmedia]

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