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2003年6月18日 08:18 PM 更新
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CeBIT Americaレポート
NEC、MobileGear復活の前兆? 英語版に新機種追加
NECは米国のプレス向け展示会でMobileProの新機種をお披露目した。これはもしかすると日本国内でのMobileGear復活の前兆なのかもしれない。
明日からニューヨークで開催されるトレードショウCeBIT Americaを前に行われた、プレス向けの展示会「Digital Experience」において、NECはMobileProの新機種をお披露目した。
MobileProブランドは、日本で言うMobileGearのことで、8.1インチ液晶パネルやPCカード+コンパクトフラッシュType IIスロットを装備。17.5ミリピッチのキーボードを搭載したHandheld PC(H/PC)である。
日本ではNEC開発の「sigmarion III」がNTTドコモから発売されているが、よりタッチタイプしやすいMobileGearシリーズにも復活を望む声が小さくない。
新機種のMobilePro 900はsigmarion IIIと同じインテルPXA255/400MHzを搭載。64MバイトのRAMと64Mバイトのフラッシュメモリを搭載する。バッテリ持続時間は非通信時で8時間、モデム利用時で4時間。大容量バッテリも用意され、それぞれ2倍のバッテリ持続時間とすることができる。重さは830グラムだ。
もっとも、MobileProとMobileGearは、これまで全く同じ機種だったこともあれば、多少異なる仕様のモデルもあった。国内でMobileGearシリーズに後継機種が出るとしても、同様の仕様になるかどうかは分からない。
MobilePro 900はハーフVGA(640×240ピクセル)の解像度しかないが、sigmarion IIIは5インチながら800×480ピクセルの解像度を持つ。もちろん、日本版が登場するかどうかも分からない。現地の説明員も、日本での状況は把握していないという。
このほか、Digital ExperienceにはHandspringもPDAの新製品をデモ。携帯電話とPalm OSを融合させたTreoシリーズに、最新機種のTreo 600が追加される。
Treo 600は液晶パネルの解像度アップ、OSのバージョンアップとそれに伴うARMアーキテクチャーの採用、カメラの搭載、SD I/O対応のSDスロット装備といった大幅なモデルチェンジとなる。
正式発表はCeBIT America期間中にある見込み。CDMAのほか、GSMに対応したバージョンも用意される予定という。実物は非常にコンパクト。従来機よりも幅が狭くなり、若干縦に伸びたことで、より携帯電話らしいフォルムになっていた。
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[本田雅一, ITmedia]
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