ケータイカメラ画質研究ラボ
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晴天下でなかなかつらい状況だが、思ったより色はしっかり出ていてきれい。さすがにディテールはデコボコしているし、背景の木々の緑はくすんでいるけれども、ぱっと見た感じは全然問題ない。よく見ると四隅がかなり内側に向けて流れているなど、レンズ性能が追いついていないのが見てとれるが、30万画素クラスとしてはなんとか合格レベルだ。
面白いのは、通常撮影のワイド時とVGA撮影時に、携帯電話を縦に構えて撮影しても、横位置で撮影され横長の写真として保存されること。ちなみにワイド以外の通常撮影では縦位置で撮影されるが、これはどうやら横位置に据え付けられたCCDの中央部だけを縦に使っているようだ。通常モードでは撮影解像度が低いのでそれでも間に合うのである。
もう1枚別のカットを撮ってみた。青空が大きく入る画像だが、空や木々が昔撮った写真のように色あせて見える。残念な点である。
J-N51はいくつか撮影モードを持っている。その中で「印象」というのは彩度を上げて印象的にするもの。これを使うとなかなか面白い。
一目瞭然で色が派手になる。多少不自然になっても「印象」モードで撮ったほうが見栄えがしていいかもしれない。
室内で撮ってみる
室内での画像はなかなか優秀だ。まずは蛍光灯下での撮影。
ホワイトバランスは完璧。発色もややくすんではいるもののリアルで周辺部がやや流れている意外は普通に使うには問題ない絵だ。カメラ付きケータイとしては上々である。
続いて白熱灯下での撮影である。
白熱灯だがかなり補正されていて問題ない。緑がややくすんで写り気味なのが気になるくらいだ。逆に「印象」にして撮ると派手になり緑色もきれいに出る代わりに背景が白いはずなのに緑がかるなどちょっと破綻してしまった。どうもJ-N51は「緑」が苦手なようだ。
J-N51はマクロモードを持たず、近距離の撮影はあまり得意ではないが、マクロ撮影用の「接写deレンズ」が付属する。磁石でレンズ回りに装着するタイプのもので、これを使えばめいっぱい寄れる。ほんの数センチまで寄ってこんな写真を撮ることも可能だ。
最後にろうそくの光で撮ってみよう。
ろうそく1本だけで、ノーマル、ナイト、補助光点灯と3パターン撮ってみた。ノーマルでもそこそこ撮れるがやはり増感されるために全体がノイジーになる。ナイトだと手ぶれしやすいがノイズはやや抑えられてなかなかきれいなデキに。補助光をつけるとかなり明るく撮れる。見た目のわりに明るい補助光である。
単体で使うにはいいがPCと連携させるのは不得手
J-N51は動画で2種類(Nancy形式とacv形式)、アニメーションで2種類、静止画で2種類と撮影モードが細かく分かれている。いつどれを使えばいいのか分かりづらいのが難点かもしれない。
デジタルカメラモードの画質もなかないいが、ケーブルを別途用意して、なおかつファイル転送ヘルパーをダウンロードしてこないとフルサイズで見られないのは今ひとつ。どちらかというと携帯電話だけでシンプルに画像を楽しみたい人向けの端末だ。
[荻窪圭, ITmedia]
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