Mobile:NEWS 2003年6月26日 05:46 PM 更新

ドコモAOL、携帯で会社のメールが読める「AOLメールプラス」

ドコモAOLは待ち受けiアプリを使った有料のメールサービスを開始する。携帯電話上から、AOLに限らず会社や他ISPのメールを読み書きできる。独自のアドレス帳を備え、携帯紛失時にはネット経由でアプリをロックできる機能も搭載した。

 ドコモAOLは6月26日、iアプリを使った有料メールサービス「AOLメールプラス」を7月7日から提供すると発表した。AOL会員でなくても利用でき、携帯電話上で会社やISPのメールを読み書きできる。料金は月額200円。初年度10万人の契約者を見込む。

 同社は移動体通信と固定通信をシームレスに融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)構想を掲げており、AOLメールプラスはそれを大きく押し進める施策となる。

 AOLメールプラスは、待ち受けiアプリを使った504i/504iS/505iシリーズ向けサービス。従来提供していた無料サービス「AOLiメール」(2001年5月の記事参照)を強化したもので、iアプリのメールソフトから、AOLアカウントおよび指定したメールサーバのメールを送受信できる。


 主な特徴は以下の通り。

  • 操作に合わせてボイスを鳴らすことができる
  • 撮影した画像や待ち受け画面をアプリ上に表示できる
  • アドレス帳やメール下書き機能を搭載
  • パケット節約ブラウザを搭載
  • メール以外に、ニュース、天気、占いなどのコンテンツを用意
  • 携帯紛失時の連絡先通知機能を搭載
  • PC上でアドレス帳を編集できるサイトを用意

会社や他社ISPのメールを読み書き可能

 従来のAOLiメールが、AOLアカウント限定のサービスだったのに対し、AOLメールプラスは、AOLアカウント2つのほか、会社や他社ISPのアカウントも登録できる。待ち受けiアプリを使っているため、待ち受け画面からアプリを活性化させてすぐにメールを取り込んだり、閲覧が可能になっている。

 端末内のアドレス帳とは別に、約120件のアドレス帳を持ち、PC向けサイト「My AOLi」からも編集が可能。また受信したメールや作成したメールのアドレスを自動的にアドレス帳に登録する機能も備えている。

 独特な機能として、携帯を紛失したときに備えた「紛失時緊急連絡先通知サービス」を搭載した。PCサイト「My AOLi」から紛失申請を行うことで、AOLメールプラス内のアドレス帳をバックアップし、同時にAOLメールプラスをロックして第3者の利用を防ぐ。さらに、携帯の画面に紛失物であることを伝えるメッセージを表示させるようになっている。「携帯がマイデータベースになってきている。(外部から操作したり画面表示を変更できるのは待ち受けiアプリだけなので)待ち受けiアプリにする必要性、意味が出てきた」(同社AOLi事業開発チームの中石真一路マネージャー)


 今後、9月中旬にはiアプリDX版のAOLメールプラスを提供すると共に、9月下旬にはグループ企業であるワーナーブラザーズの映画とタイアップしたAOLメールプラスも提供する予定。

 なお、今回のiアプリのエンジン部は、スパイシーソフトが開発、提供している。同社では企業向けに幅広くエンジンを提供していく予定。



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関連リンク
▼ ドコモAOL
▼ スパイシーソフト

[斎藤健二, ITmedia]

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