Mobile:NEWS 2003年6月27日 09:54 PM 更新

カメラ付き携帯持っていても、普段の撮影はデジカメ〜BCN総研

デジカメと同時にカメラ付き携帯電話を持っているユーザーが増えている。しかし、普段の撮影はデジカメがメインで、携帯カメラが高性能になっても“デジカメ代わりに使いたい”ユーザーは25.9%しかいなかった。

 携帯電話内蔵カメラの画素数が100万画素を超え、一昔前の普及帯デジタルカメラに近い性能になってきている。しかし、ユーザーの多くは撮影にデジタルカメラを使っているようだ。

 コンピュータニュース社の市場調査部門であるBCN総研が6月27日に発表した調査結果によると、カメラ付き携帯電話ユーザーの41.4%が「普段はデジタルカメラをよく使っている」と回答した。逆に、携帯電話のカメラをよく使っているユーザーは24.8%しかいかなった。


携帯のカメラが高性能になっても、写真はデジカメ

 今回の調査では、カメラに対するユーザーの2面性も現れた。

 「写真に対する考え方」を聞くと、「気に入ったものや街で見つけた変わったものなどを、手軽に撮影しておきたい」が58.8%で最も多く、「日記をつけるように、自分の見たものや行った場所などを撮影して記録として残したい」が42.9%で続いた。つまり、ユーザーは“日常生活を手軽に撮影したい”と望んでいる。

 ところが外出時の持ち歩きについては、「撮影する目的があるときだけ持ち歩く」が83.1%と大半を占めた。


 ユーザーは日常的な写真撮影に対するニーズを持ちながら、今のところ常に持ち歩く携帯電話をカメラ代わりには利用していない。さらに「携帯電話のカメラがより高性能高機能になれば、デジカメ代わりに使いたい」というユーザーも25.9%に留まった。

 BCN総研は「カメラ付き携帯電話は、デジタルカメラ市場を奪うというよりも、ユーザーの撮影機会を広げ、新たな需要の掘り起こしを行う可能性を秘めていると考えられる」としている。

 この調査は、5月12日−16日、同社Webページ上で行われた。有効回答数は2618件で男女比は約6対4。73.5%がデジタルカメラを所有し、うちカメラ付き携帯電話を持っているユーザーは31.4%だった。



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▼ BCN総研

[斎藤健二, ITmedia]

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