Mobile:NEWS 2003年7月7日 05:51 PM 更新

高感度ユーザーに情報発信〜エキサイトの新携帯コンテンツ

都市型ライフスタイルのユーザーにターゲットを絞ることで、「広告に依存しない」サイト運営を目指すエキサイト。今後、強化する携帯電話向けコンテンツも、高感度なユーザーを意識したものになる。

 インターネットポータルサイト、エキサイトを運営する伊藤忠商事が2003年度の営業戦略を発表した。重要戦略ポイントには携帯コンテンツの充実も挙げられた。

 2002年度に、創業以来初の年間黒字を達成したエキサイト。エキサイト社長の山村幸広氏はその理由をターゲット層の絞り込みと、それに合わせたコンテンツサービスの提供がうまくいったからだと話す。

 エキサイトが目指すのは「シティ派F1/M1ユーザーのためのパートナーメディア」。可処分所得が多く、流行に敏感な20〜34歳男女に向けたポータルサイトという位置付けだ。エキサイトのユーザー層は、早い時期から女性向けポータルサイト「Woman Excite」をオープンしたことからほかのポータルに比べて女性が多いのが特徴で、流行に敏感な層も多いと山村氏。エキサイトの調査から語られたユーザープロファイルは、最近3カ月に読んだ雑誌が「ブルータス」や「サライ」、女性なら「JJ」や「VERY」、好きなブランドはエルメスやシャネルといった具合だ。

 同社では、こうしたユーザー層の動向やニーズを吸い上げる雑誌感覚のタイアップ広告「エキサイトイズム」を用意。広告主は自社製品のブランディングやプロモーションができるほか、言語解析プログラムで分析された自由記述回答のアンケート結果を得られるという。

 2003年度にエキサイトが重要戦略として挙げるのは、1)「エキサイトイズム」の強化による20〜34歳男女の囲い込み 2)ブロードバンドISPサービス「BB.Excite」の拡大 3)韓国で人気のオンラインゲーム「Priston Tale」投入などWeb課金コンテンツの強化 4)携帯コンテンツの充実 5)「エキサイトカフェ」の展開などリアルとバーチャルの連携。売り上げ42億円、経常利益3億円を目指す。

ケータイNo.1ポータルを目指す

 収益構造の多角化を目指すエキサイトは、その内訳を広告約50%、課金コンテンツ約40%、その他10%にもっていきたい考え。課金コンテンツの中でも重要視しているのが携帯コンテンツだ。2003年4月にワイヤレスコンテンツ部門を設立、現在5つの公式メニューがラインアップされ、「40万人の利用者がいる」(山村社長)。

 7月7日には、iモード公式サイトとして「カフェメロ♪ナイトエキサイト」の提供を開始した。20代〜30代の「こだわりを持った女性ユーザー」をメインターゲットとするなど、携帯電話でもオピニオンリーダー層を狙う。

 人気のカフェ情報や、クラブ・映画・レイトショー情報など、大人が夜を楽しむための各種情報や、人気のカフェスタッフが選んだクラブ&ラウンジ系音楽の着メロ、デザイン重視の待ち受け画像などを提供する。

 同社ではこうした新コンテンツの拡充を図り、「ケータイNo.1ポータル」を目指すという。

関連リンク
▼ エキサイト
▼ ナイトエキサイト

[後藤祥子, ITmedia]

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