WiMAX【わぃまっくす】ラストワンマイルを無線で置き換える、高速なエアインタフェースが「WiMAX」だ。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)は、マイクロ波アクセスの相互運用を図るための国際的な非営利団体。WiMaxフォーラムとも呼ばれている。参加メンバーには、IntelやNokia、Proximなどの名があるが、日本からは富士通系の現地会社Fujitsu Microelectronics Americaが参加している程度。そのほかのメンバーには、あまり耳馴染みのない会社が並んでいる。 それもそのはずで、マイクロ波そのものはコンシューマー向けの技術ではなく、長距離の無線通信を目的とするものだ。中でもWiMAXが扱うのは、Wireless MAN(Metropolitan Area Networks)と呼ばれる分野で、メトロポリタン、すなわち大都市圏(都市部)をエリアとする、広範囲なワイヤレスネットワークになる。 現在、Wireless MANはIEEE 802.16の中で標準化が行われており、そのIEEE 802.16の中からWiMAXが誕生したという経緯がある。従ってWiMAXは、標準化作業に伴って発生するメーカー間の機器互換性や、サービスの相互接続性などを検証する役目を担っている。 そもそもIEEE 802.16では、10〜66GHzを使ったFBWA(Fixd Broadband Wireless Access、またはBWAともいう)のエアインタフェースの標準化に取り組んでいたが、2〜11GHzをIEEE 802.16aとして標準化することで、2〜66GHzをカバーするようになった。 ちなみに、IEEE 802.16aは都市部をケーブルやDSLで結び、加入者宅への引き込みを無線接続する、いわゆるラスト1マイルである。基地局から約50キロメートル内がサービスエリアとなり、1つの基地局との間で最大70Mbpsのデータ伝送速度を実現する。 また、将来登場するであろうIEEE 802.16eは、Mobile Wireless MANと呼ばれ、乗り物で移動しながらの通信を想定している。利用目的としては、ゲームやビデオクリップ、観光情報の提供とエンタテインメント性のあるものから、テレビ会議、位置情報サービス、遠隔医療などの分野で活躍が期待されている。周波数帯には2G-6GHzが使われ、1ユーザーあたり20Mbpsを超えるサービスが予定されているという。
WiMAX Schedule(図版:http://wimaxforum.org/data/WiMAX%20Flyer%20July%202%202003.pdfより)
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