Mobile:NEWS 2003年7月23日 07:50 PM 更新

携帯電話が鍵代わり。今度は宅配Boxで登場

新築集合住宅の必須アイテム「宅配Box」。でも「もろもろ」の理由で自宅に届けて欲しくない荷物は「私書箱併設の宅配Box」が便利。今年登場して注目された「携帯電話が鍵」コインロッカーの宅配Boxバージョンが、私書箱サービスと一緒になって登場した。

 エックス・キューブは7月23日、携帯電話認証型宅配Boxを併設した私書箱サービス「ドットボックス」を発表した。7月24日から虎ノ門と新江古田の2カ所でサービスを開始する。

 同社は今年の3月から携帯電話を鍵として利用するコインロッカー「クロス・キューブ」のサービスを行っているが、今回サービスを始める宅配Box「Pキューブサービス」は、クロス・キューブの認証システムを応用したもの。携帯電話の番号を使った認証方式や荷物の出し入れ手順はクロス・キューブとほぼ同じだ。

 ドットボックスの私書箱サービスは、従来の内容と同様だが、通常のスタッフが常駐する方式とは異なり、ドットボックスは無人で運用されるのが特徴。スタッフの勤務時間に合わせて、利用時間に制約があったこれまでの私書箱と比べ、無人で24時間利用できるドットボックスは、ユーザーの都合にあわせて荷物の引き取りが可能になった。


虎ノ門に開設されたドットボックスに併設の宅配Box「Pキューブ」。1カ所のドットボックスには標準仕様で12の宅配Boxが設置される。預かり状況や、ドッドボックス内部の状況、利用者の映像は、有線LANを経由して事業所でモニターされる

 コインロッカーだったクロス・キューブは、その場で利用料金を支払えば誰でも使えたが、ドットボックスとPキューブサービスは、事前にユーザー登録が必要になる。費用は私書箱開設時にかかる手数料2000円と基本料金として、クロス・キューブ1Boxあたり月2000円、Pキューブサービス1Boxあたり月1000円がかかる(ただし、11月30日まではPキューブサービス無料キャンペーンが実施される)。

 なお、Pキューブサービスはドットボックスの契約者でないと利用できない。いわば、オプションサービス的な位置付け。オプションサービスとしては、このほかにもドットボックスとPキューブに預けられた荷物を転送する「週1回転送サービス」(月額1000円+転送実費)、「1回ごとの転送サービス」(転送依頼1回につき500円+転送実費)が用意されている。

 荷物をロッカーに預けるときに、操作画面に指定される番号に電話をかけ、引き取り人の携帯番号を入力して施錠、引き取り人が預けるときに入力されたのと同じ番号を入力すれば開錠する手順は、Pキューブもクロス・キューブもまったく同じ。

 ただし、宅配業者が荷物を預けるとき、引き取り人の携帯電話番号が配送タグに指定されていない場合がある。この場合は、併設のドット・ボックスのあて名を参照して、そこに記載されている私書箱のメールボックスアドレスを入力すれば、契約者の携帯電話番号とリンクするようになっている。


デモンストレーションでは、現在稼動しているクロス・キューブの画面が紹介されたが、Pキューブも同じメニュー体系になっている。センターに電話をかけてユーザーの携帯電話番号が登録され、そのまま利用履歴となって保存される。このデータは犯罪防止のため使われるが「プライベート保護のため、それ以外の目的には絶対に使われない」(エックス・キューブ)

 このように、認証の鍵になるは携帯電話の番号だけ。プリベイド式携帯電話の利用制限も「将来的には考えている」(向井正俊氏 エックス・キューブ取締役副社長 営業本部長)としているが、現在は対応していない。

 エックス・キューブによると、犯罪防止対策として、開設時に免許証や保険証で本人確認の実施、ドットボックスとPキューブ操作パネルに監視カメラを設置し、荷物の出し入れ時の映像をエックス・キューブのデータセンターで保存するとしている。

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[長浜和也, ITmedia]

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