Mobile:NEWS 2003年7月25日 08:21 PM 更新

「ユビキタス知ってる」は3割弱、セキュリティも不安

矢野経済研究所の調査結果によると、ユビキタスについて理解している人は3割弱しかいなかった。

 矢野経済研究所は7月25日、ユビキタスコンピューティングについて一般消費者を調べた結果を公表した。認知度は3割弱にとどまり、プライバシーの侵害などセキュリティ面への不安も高かった。

 ユビキタスコンピューティングを理解している人は男性が41.5%、女性では14.0%と男性の方が認知度が高い。ユビキタスのメリットについては「多様なユーザーが使いやすい端末の実現」や「各個人に最適なサービスなどの柔軟な利用」を望む声が高く、端末操作の複雑さやサービス選択の困難さに対し不満が高いことがうかがわれる。

 一方で「個人情報の漏えいやプライバシーの侵害」には約3割が不安を訴え、「ネットを利用した犯罪などの増加」が続き、警戒心も根強いようだ。

 ただユビキタス化については約半数が肯定的。またユビキタス社会で利便性が高まると見られる機器について現在の評価を聞いたところ、PCと携帯電話については満足度が高いものの、PDAは満足度がもっとも低かった。同社は「普及が進んでいない製品では機能面の改良の余地が多く残されているようだ」と分析している。

 調査は5月から7月にかけて、関東圏在住の20−40歳代の男女モニター282人へのWebアンケートと、情報機器メーカーへの面接取材で実施した。調査結果の詳細は7月15日に発行した(11万250円)。

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▼ ニュースリリース
▼ 矢野経済研究所

[ITmedia]

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