Mobile:NEWS 2003年8月1日 08:17 PM 更新

SARS終結記念!? 台湾の携帯雑誌を紹介

台湾の携帯雑誌を見ると、「PHSの国際ローミングを日本で試す」なんて記事が載っていたりする。

 アジアのみならず、世界中を恐怖に陥れた新型肺炎SARSにようやく終結の見通しが立った。SARS発祥の地と言われていた中国で、先月27日、患者がゼロになったと報告されたのだ。

 筆者がAirH"PHONEローミング(4月23日の記事参照)をレポートした台湾も、SARSで大混乱に陥った地域のひとつだ。帰国した翌週に、宿泊ホテルで感染の疑いがある者が見つかり、あっという間に鎖国状態になってしまった。旅行日程次第では筆者も巻き込まれていたことだろう。

 中国や香港に比べて安心といわれていた台湾だけに、ゴールデンウィークを利用して遊びに行こうと思っていた人も多かったはず。旅行・観光業界にとっても大打撃だが、AirH"PHONEローミングにとっても幸先の悪いスタートになったことは間違いない。筆者も続報レポートの執筆を見合わせたほどだ。

 その台湾も6月17日にWHOから渡航延期勧告が解除された。徐々に旅行者も増えるのだろうが、中国の発表によってこれでようやく安心して出かけられるようになったといえる。夏休みを利用してちょっと小旅行を、と考えているなら台湾はうってつけだ。

 さて、そんな台湾旅行の計画を後押しする話をひとつ紹介しよう。現地で購入したモバイル誌のレポートだ。筆者も中国語はわからないので、文章を理解するのは不可能だが、何より写真が楽しめるし、漢字である程度の雰囲気が伝わってくる。とりあえず買っておけば、(人にもよるが)おみやげとしても使えるだろう。

『我的流行風「STYLE」』

 台湾のモバイル誌『我的流行風「STYLE」』は、誌面の半分が携帯電話の話題。残り半分をデジタルカメラとPDAが占め、若干のスペースにノートPCが陣取る構成となっている。最新映画や音楽、ゲームのコラムもあり、情報は盛りだくさんだ。

 全体の雰囲気は日本の「iモードスタイル」に近く、ニュースやレビュー、コンテンツ紹介などのページに見ごたえがある。人気雑誌なのかサイトの広告も多く、台湾の携帯市場を知るには最適の一冊といえそうだ。

出版社:電脳家庭
価格:119元


『最in手機輕鬆玩/2003年夏季號』

 「STYLE」と同じ出版社から発行される、携帯電話専門の季刊誌。タイトルから想像できるように、夏モデル18機種の徹底レビューが最大の記事で、およそ40ページに渡る特集が組まれている。

 マニア受けを狙ったかのような特集記事「玩家倶楽部」の各テーマの取り上げも面白い。PHSの楽しさを伝える「PHS指定席」。携帯サイト作りのノウハウを伝える「i-mode Fans」。携帯自慢の読者が登場する「手機大自爆」。日本の携帯事情をレポートする「哈日手機通」では、なんとPHSのローミング「日本漫遊」の体験レポートが載っている。

出版社:電脳家庭
価格:149元


『「Call」流行通訊』

 モバイル総合誌としてやれることは全部やるという意気込みを感じる一冊。機種レビューの個々の文字数は少ないが、全機種を網羅する勢いでマトリックス・リローデッド(6月6日の記事参照)のSamsung端末まで紹介していた。

 着メロを扱ったコーナー「鈴聲編曲DoReMi」は、別冊としても発行するほどの力の入れよう。待受画像の美人コンテストや、マンガやイラストによる読者投稿コーナーの充実ぶりを見ると、日本と同様、携帯好きの国民性をうかがい知ることができる。

出版社:尖端出版
価格:119元


 ここでは代表的なモバイル誌を紹介したが、これ以外にもまだあるようだし、デジタル家電を扱った雑誌も複数存在する。中身を読んでもその場では違いがわからず、どれを選んでいいか迷う可能性は高い。だがどの雑誌もそれなりに充実はしているので、表紙の女の子の可愛さで選んでしまっても後悔はしないだろう。

 最後にひとつ、出かけるときはAirH"PHONEを忘れずに!



関連記事
▼ 台湾でAirH”PHONE〜国際ローミングを試す
日本で使っている端末を、そのまま台湾で使える──DDIポケットが始めた国際ローミングを試してみた

[江戸川, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!