「着うた」、対応端末の6割が利用auの「着うた」が、次なるキラーコンテンツへの道を着々と歩んでいる。MCFとサーベイリサーチセンターの調査では、対応端末を持つユーザーの着うた利用率は6割に迫る勢い。「聞いて楽しむ」ユーザーが多いのも特徴だ。
対応端末保有者の6割が「着うた」を利用──そんな利用実態がモバイル・コンテンツ・フォーラム リサーチ分化会とサーベイリサーチセンターの調査から分かった。
調査によればauユーザーのうち、「着メロ」の利用率は90.3%で「着うた」は28.5%、「着ごえ」は24%。伸び盛りの着うたといえども、歴史も長く対応端末も多い着メロにはさすがに及ばなかった。しかし着ごえよりも利用率は高い。 対応端末保有者の利用率は56.9%で6割に迫る勢い。男女比で見ると、若干男性の利用率が上回る。年代別では男女ともに10代の利用率が高く、20代男性、30代男性と続く。 また調査からは、着うたが「聞いて楽しむ」コンテンツとして使われていることがわかる。 着メロ利用が「電話の着信音に設定」「メールの着信音に設定」という順の用途なのに対し、着うたは「電話の着信音に設定」に次いで多いのが「自分で聞いて楽しむ」。「人に聞かせて楽しむ」も多く、着メロとは異なるニーズを生み出していると、MCFとサーベイリサーチセンターでは分析している。 着うたを利用していないユーザーの「利用しない理由」の1位は「携帯の機種が対応していないから」が69.9%でダントツ。2位の「特に必要がないから」の14.3%を大きく引き離している。MCFとサーベイリサーチセンターは、対応端末への買い替えが進めば20代を中心に利用が進むと見ているが、「聞いて楽しめる」音質であることや、ユーザーニーズに即したサービスの提供が普及の鍵になるとしている。 「着メロ」「待ち受け」に次ぐキラーコンテンツを望む声が高まる中、auの「着うた」は好調に推移。7月末時点の対応端末台数は342万台(8月7日の記事参照)、売り上げも6カ月間で約7.2億円と、KDDIの小野寺正社長も「新しいマーケットを創造できた」(7月16日の記事参照)と胸を張る自信のコンテンツに成長している。 今回の着うたに関する調査は、8月12日サーベイリサーチセンターのインターネット接続型携帯電話を利用したモバイルリサーチシステム「Clip Up Express」のクローズドアンケート方式で行われた。回答数は362件(auユーザー)。 関連記事 着メロの進化形目指す〜「着うた」の裏側 auの新端末が対応する「着うた」。MP3を使った歌付きのメロディを、着メロのように配信しようというサービスだ。このサービスの裏側には、ほかが真似できない武器を使って、着メロ市場でもプレゼンスを確立しようというレコード会社各社の狙いがある 「最終的には音楽配信」〜KDDI、「着うた」開始 MP3を使った、15秒から30秒程度のボーカル入り楽曲の配信が、au携帯電話向けに始まる。通信料金のほかに1曲80円-100円の情報料がかかる。KDDIは「最終的には音楽配信を目指す」と意気込む FOMA12万4000の純増──7月事業者別契約者速報 3カ月ぶりにauを抑えて月間純増シェアトップに復帰したドコモ。FOMAも過去最高レベルの純増を見せ、調子を上げてきた。FOMA契約者のうち18%を7月に獲得している。 BREW端末46万台、着うた端末は200万台〜KDDIの小野寺氏 auが「3Gならではのサービス」として打ち出した着うたやBREWが好調だ。これらが新しい市場開拓につながると小野寺氏はいう。 関連リンク モバイル・コンテンツ・フォーラム サーベイリサーチセンター [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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