Mobile:NEWS 2003年8月26日 03:46 PM 更新

シャープ、携帯用メガピクセルカメラモジュール

シャープは「J-SH53」や「SH505i」に搭載されたカメラと同等のメガピクセルカメラモジュールを発売する。10月から量産開始。

 シャープは8月26日、メガピクセルクラスのカメラ付き携帯電話向けに、最小・最薄のCCDカメラモジュール「LZ0P3721」を開発した。

 マクロ機能の「LZ0P3726」も合わせて、9月からサンプル出荷、10月から量産開始する。価格はマクロなしが1万1000円、マクロ付きが1万3000円。2機種合わせて月産50万個を予定している。

 このモジュールは「シャープがJ-フォン、ドコモ向けに提供している端末に搭載しているカメラモジュールそのものではないが、機能的には同一」(シャープ)のもの。

 1/4型CCDを使い有効画素数は110万画素で、放送用ビデオカメラなどに使われるフレーム・インタライン転送(FIT)方式を使った。FITは一般的なCCDに使われるインタライン方式に比べてスミアを抑えられるという特徴があるが、反面回路が複雑になる。シャープは「FITを使うことで、消費電力を抑えることができた」と採用の理由を説明している。消費電力は7.5fps時に650ミリワット。

 モジュールに内蔵されたDSPにより、QQVGA(160×120ピクセル)出力で7倍までに電子ズームも行える。レンズのF値は2.8。最低被写体照度は5fps時で2ルクスとなっている。

 モジュールは容積1.44cc、高さ9.7ミリ。マクロ機能付きは電気的仕様は同一で、容量が1.65cc、高さが9.82ミリとなる。

 シャープは、さらなる高画素化、光学ズーム搭載、小型化、薄型化に取り組むとしている。



関連記事
▼ ソニー、携帯向け100万画素CCD量産へ〜夏が目処
メガピクセル携帯に向けて、映像素子最大手が動き始めた。ソニーは100万画素程度のCCDを開発し、携帯カメラ市場に参入する

▼ 100万画素の戦いへ〜ローム、携帯向けSXGAカメラを展示
ロームはCMOSを使った携帯向け130万画素カメラモジュールをCEATECで展示した。CCDカメラモジュールの開発を進めるシャープも、高画素化に意欲的だ

▼ 三洋、業界最小の31万画素CCDモジュール「HyperEye」
携帯向けCCDモジュールで大きなシェアを持つ三洋が、VGAサイズの撮影が可能な31万画素CCDモジュールを発表した。8月から量産の予定

▼ 携帯向けに「スーパーCCDハニカム」登場
デジカメ市場で育ってきた技術が、本格的に携帯電話への進出を始める。デジタルカメラ「FinePix」に使われてきた富士写真フイルムの高性能CCD「スーパーCCDハニカム」が、携帯電話向けにも供給されることになった。同社が3日発表したもので、従来比2倍以上の高感度や信号処理による高解像度化が特徴だ


関連リンク
▼ シャープ ニュースリリース

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!