Mobile:NEWS 2003年8月28日 03:04 AM 更新

Mobile Weekly Top10
リング・バック・トーンは新たな音楽ビジネスになるか

KDDIが「着うた」を大ヒットさせたのに続き、ドコモは新しい形の音楽サービス「メロディコール」を間もなくスタートする。一般にリング・バック・トーンと呼ばれるこのサービスへの期待は高い。

Mobile Weekly Top10 8月21日〜8月27日
1位 ケータイ技術研究所:505iのiアプリ速度ベンチマーク
2位 呼び出し音がメロディに〜ドコモ「メロディコール」
3位 ドコモ、FOMAの電卓バグ認める
4位 携帯の“小技”を探せ──オープン&クローズ編
5位 特集:ドコモの「505i」
6位 日本から台湾へ。海を渡った携帯/PHSの現地事情
7位 軽快な操作、撮った後の処理が魅力の「P505i」
8位 メール周りの機能が改善〜「P505i」を試す
9位 J-フォン、ノキアの3G端末「V-NM701」を発売
10位 ドコモ、iモードにアクセス制限機能

 先週の発表で大きなアクセスを集めたのは、ドコモが9月から始める「メロディコール」。電話をかけると相手が出るまでの間、「トゥルルルル」という音の代わりに楽曲が慣れるというサービスだ。

 KDDIの着うたの大ヒットに続き、このサービスのヒットを予想する人が多い。「ほかのキャリアも遅かれ早かれ追随してくるだろう」と話す音楽関係者もいる。

 音楽を使ったビジネスは、携帯のコンテンツの大黒柱だ。iモードは今や年間で1200億円程度の有料デジタルコンテンツ市場に成長したが、「この40%強が着メロ。年間換算で500億くらい着メロマーケットがある」(ドコモの夏野剛氏)。

 着うたも、スタートから6カ月間で累計ダウンロード数が1000万を突破。対応機種はわずか200万台に過ぎないが月間300万ダウンロードのペースで伸びている(7月25日の記事参照)。KDDIの小野寺社長は「年間売り上げ50億から60億はすぐ」と話しており、170億円程度と試算されるKDDIの着メロマーケットと比較しても急速な成長が予測されている。まさに、適切な技術と権利処理が結びついたときの音楽コンテンツの強さを表している。

 メロディコール──一般にリング・バック・トーンと呼ばれるこのサービスも、同様の魅力を持つ。

 着うたとは異なり、鳴るシーンが異なるため着メロとバッティングしないのは良い点。呼び出し中の音声ネットワークで提供するため、パケット通信料の増加などに結びつかないのは悪い点だ。

 一つ不安なのは、サービス開始まであと3日となった現在でも、曲目のリストが公開されていないこと。こちらのサイトから検索もできるようになる予定なので、9月1日を楽しみにしていたい。



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関連リンク
▼ メロディコール

[斎藤健二, ITmedia]

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