iモードからイントラネットにアクセス、導入は最速で1日社内のイントラネットにiモードやPDAからアクセス。導入は最速で1日──。これがドコモが中小企業向けに提供する「BINWAN」というサービスだ。
「うおっしゃぁぁぁー!!」と、漫画「サラリーマン金太郎」の主人公、矢島金太郎が雄たけびを上げる姿が描かれるパンフレット。ドコモの中小企業向けサービス「BINWAN」のものだ。 このサービス、何があなたを「金太郎のようなデキる男」にしてくれるのだろう。「PDAソリューションフェア」のセミナーでNTTドコモMM事業部の武藤肇氏がサービスの特徴を説明した。
「BINWAN」は、外出先からiモードやPC、PDAを使って会社のPCやグループウェアなどイントラネットへのアクセスを可能にするサービスだ。 社外からイントラネット内へのリモートアクセスを可能にするには、社内システムを対応させるための経費や期間がかかる。BINWANはASP型のためシステム構築の必要がない。そのため中小企業や企業の一部門でしかリモートアクセスを必要としないなど、コストをかけずにリモートアクセス機能を利用したいというニーズに合っているという。 BINWANで提供されるのは、1)社内のメールサーバにあるメールの送受信 2)社内のPCに保存されている各種ファイルの閲覧やダウンロード 3)グループウェアの予定表や連絡先の確認・編集。これらの作業をFOMA、ムーバ、PHS、DoPaといったドコモの通信網を介してセキュアな環境の下で行えるというのがウリだ。 導入も、外からアクセスしたい社内のPCにBINWAN専用ソフトをインストールするだけで済み、申し込んでから最短1日で利用可能になるという。 利用料金は月額基本料金が1000円、アクセス端末の1電話番号ごとに500円。全面的にリモートアクセス対応にするほどシステム構築に経費をかけたくない、中小規模の企業にはコストメリットがあると武藤氏は説明する。
BINWANは、どんなシーンで役に立つのだろう。武藤氏が例として挙げたのが、会社のメールをiモードに転送した場合との比較だ。この場合、文章は平文で端末に送られ、端末内に情報が蓄積される。問題となるのは、「端末を落としたときに(端末内に情報が入っているので)まずいし、返信の際にiモードのメールアドレスも先方に伝わってしまう」。 BINWANならWebメールで社内のメールサーバにアクセスするので端末内に情報が残らない。アクセスするにはIDとパスワードが必要になるため、ほかの人からアクセスされる可能性も低く、メールアドレスも会社で使っているものを利用できる。相手は会社からメールしているように見えるわけだ。 また、仕事用の書類を任意のフォルダに入れて、外からアクセスできるように設定できるのもメリットの1つだという。例えば、出先で急に取引先に書類を送らなければならない場合でも、iモードからBINWAN経由でPC内にある書類を選んで送ることができる。「PCやsigmarionなら、ダウンロードした書類を編集してから送ることもできる」。 現状では、外からアクセスする際に社内のクライアントPCを立ち上げておかなければならないが、次のバージョンではゲートウェイを立てて、PCの電源がオフになっていてもリモートアクセスできるようにする計画だという。
こうした企業向けサービスで重要視されるのがセキュリティの問題。BINWANでは、外からBINWANサーバへのアクセス時があったときにIDとパスワードに加え、電話番号を認証に使っている。BINWANサーバから企業ネットワークの間のインターネット間の通信の暗号化にはDESに比べて高いセキュリティを確保するAESを採用し、「100%とはいえないが、かなり高度なセキュリティを保っている」。 当初想定していた中小企業だけでなく、大企業の一部門での利用を検討する問い合わせも多いという。
ドコモ、法人向けリモートアクセスサービス「BINWAN」 「普通の携帯から会社のメール利用」は普及するか 関連リンク BINWAN [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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