Mobile&Movie 第79回
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作品名 | ロボコン |
監督 | 古厩智之 |
制作年・製作国 | 2003年日本作品 |
ロボコンとは、高等専門学校ロボットコンテストの略。高専の生徒が予算・重量などの基準を満たすロボットを製作し、時間制限バトルを繰り広げるこの大会は、理数系の甲子園と呼ばれているそうです。映画「ロボコン」でも、全国から集まったユニークなロボットたちが登場します。ひときわ目を引くのが、携帯電話が部品として使われたロボットです。
高専に通うようになってから、理数系が苦手になった里美。勉強も部活動もすべてを“めんどくさい”と感じて、ダラダラ毎日を過ごしていました。
そんな落ちこぼれの里美は、授業の課題の手作りロボットも市販品を提出。呆れ果てた担任の図師に1カ月の居残り補習を言い渡され、里美は真っ青になります。心優しい図師先生は、補習を免れる方法をひとつだけ提示してくれました。それはロボット部に入って、ロボコンに出場するために頑張ること。
いやいやながら、その条件をのむことにした里美はさっそくロボット部へ。もともとロボットになんて全然関心のない里美は、部活の様子を見てもうわの空。
「お前、冷やかしかぁ〜!?」
と豪原キャプテンに一喝されてしまいます。実は、図師先生が入部を勧めていたのは、第二ロボット部。里美が訪れた第一ロボット部はロボコン出場常連のエリート集団だったのです。早々に退散して、今度は第二ロボット部の部室へ行って見ると──。そこにいたのは、やたらと腰の低い部長の四谷、口もきかないメガネの相田、そしてもう一人はほとんど姿を見せない竹内。ロボコン出場権のため、里美は人数合わせに使われたのでした。
相田の設計図に従ってロボットを製作する四谷は、部長なのに相田のいいなり。里美は里美で、補習逃れのために通うだけ。竹内が手伝うこともないまま、とうとうロボコンの地方予選の日が来てしまいます。
里美はロボットの操縦を担当することになりますが、勝手がわからずとまどうばかり。部長に訪ねても頼りない返事、相田は「どうせすぐ負ける」と最初から勝負を諦めていました。そんな情けない二人を見ているうちに、逆に里美は「やるからには勝ちたい」という闘志が湧いてきて、一生懸命ロボットを操作します。その気持ちが通じたのか、第二ロボット部は思いがけず全国大会の切符を手にしたのです。
全国大会では全力を尽くそうと里美は部員たちを励まそうとしますが、相変わらずチームワークはゼロ。第二ロボット部は全国大会に、最強のロボットを製作し挑むことができるのでしょうか。個性的な四人の部員が、それぞれの役割に目覚め、友情が生まれていく過程は青春そのものです。
竹内は部活に顔を出しても、仲間から携帯電話がかかってくると、すぐに帰ってしまうユウレイ部員。ロボコンの会場でも試合中に携帯を鳴らし、相田に
「なんだよ! 携帯の電源切ってなかったのかよ!!」
と怒鳴られる始末。
「今、電話に出たら、ブッ殺す!」
とまで言われたのに
「取り込み中なんだ、あとでかけ直す」
と通話してしまいます。
アタマに来た相田は試合中にも関わらず竹内に掴みかかり、最悪の事態に……そんなトラブルメーカー、竹内の携帯がなんと、ロボットの部品として役立つ場面があります。奇想天外な使い方に、竹内いわく“そのときアリーナが揺れた”。第二ロボット部のロボット「BOXフント」のどこに携帯電話が使われたのか、ぜひ映画を観て確かめてください。
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