Mobile:NEWS 2003年9月17日 05:29 PM 更新

DDIポケット売却「具体的な交渉の事実はない」〜KDDI小野寺社長

KDDIの小野寺正社長は、CDMA2000 1xの1000万突破発表会見の席上で、一部メディアで報じられた「DDIポケット売却」について言及、「京セラと売却の交渉をした事実はない」と話した。

 CDMA2000 1xの1000万突破発表会見の席上でKDDIの小野寺正社長は、「(DDIポケット売却について京セラと)具体的な交渉をやっているという事実はない」と話した。

 これは、「DDIポケットを京セラに売却する」(9月10日の記事参照)と一部メディアで報じられたことに対する説明。

 DDIポケットとツーカーグループについては、「2年前にはそうした話もあったが、期待できる価格での売却はできなかった」とし、両社をキャッシュフローが潤沢に出るような体質にして有利子負債を返却、再建を図る方向でやってきたという。「DDIポケットは昨年、今年といい成績を残し始め、ツーカーも第1四半期の決算ではフリーキャッシュフローが出てきて黒字を計上している。今の時点で、KDDIから積極的に(売却を)働きかける気はない」。

 ただし、「チャンスがあるならすべての可能性について検討を進めたい」と話すなど、持ちかけられた提案については検討する意向だ。

CDMA2000 1x EV-DOとPHSは用途に応じて使い分けを

 今秋からサービス開始といわれるCDMA2000 1x EV-DOの進み具合について小野寺社長は、「システムは順調に仕上がっており、端末も含めた総合的な試験を進めている。秋のうちにはサービスを開始したいと考えている」と話す。

 定額制で高速なデータ通信が可能なAirH"との競合については、使い分けで避けられるという考えだ。「DDIポケットはデータ通信専用、CDMA2000 1x EV-DOは、どちらかといえば今の携帯電話タイプの進化系」。

 AirH"の特徴は、どんな情報のやり取りをしても定額というのが最大の特徴。一方のCDMA2000 1x EV-DOはシステムキャパシティの問題もあり「PCやPDAに挿して(データ通信する形で)定額料金という形は無理。カード型端末も出すが、やる予定もない」としている。



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[後藤祥子, ITmedia]

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