Mobile:NEWS 2003年9月18日 12:29 PM 更新

AV機能重視〜ビクター、Pocket PC「iO」を参考出展

日本ビクターは、音と映像にこだわったPocket PC「iO」を参考出展した。独自開発の「CCコンバータ」の搭載で、圧縮された音をオリジナルに近い音質で再現できるという。

 WPC EXPO 2003の日本ビクターブースに、Pocket PC「iO」が参考出展された。欧米では既に発表済みで、年内にも発売予定だが、日本での発売については未定で、欧米版とおなじスペックになるかどうかも決まっていないという。

 今回参考出展されたのは、欧米で発表したデバイスを日本語化したもの。CPUはXScale PXA255/400MHz、Pocket PC 2003が搭載され、802.11bの無線LANを内蔵している。外部スロットとしてSDカードとCFカードスロットを備える。


 大きな特徴は、AV機能へのこだわり。MP3などの圧縮された音源データをオリジナルに近い音で再生可能にする独自回路「CCコンバータ」が搭載された。動画も「ソフトウェア処理でなめらかに再生できる」(説明員)という。


左に電源ボタンとイヤホンジャック、右にスタイラス収納部がある。無線LANアイコンの下の半透明部分はアクセス時にオレンジ色に光っていた。電源ボタン下部も充電時に光る

iOをビデオサーバにして動画配信

 iOにはいくつかのオリジナルソフトも用意される。イコライザーで好みの音に調整したり、QVGAの画面全体を使ったムービー再生が可能な「AVプレイヤー」をはじめ、本体に搭載された赤外線機能を使ってAV機器を操作できる「AVリモートコントローラ」、サムネイル表示やスライドショーのほかレタッチ機能も備える「ピクチャーアルバム」などだ。

 中でも特徴的なのが、Pocket PCを簡易ビデオサーバにしてしまおうという「iOビデオサーバ」。iOの左側面にはUSBホストポートが備えられ、ビデオカメラとiOをUSBポートでつないでソフトを立ち上げると、DVフォーマットの動画をPocket PC内にMPEG-4形式で取り込むことができる。データを取り込んだiOをビデオサーバ化してPCなどに配信するところまでをサポートするソフトだ。

 まだ開発段階のため、取り込み時のクオリティがどの程度になるかは決まっていないというが、「30フレームぐらいが目標」(説明員)だという。なおビデオとの接続にはドライバが必要。ビクター製品のドライバはデフォルトで入っているが、他社製品については、メーカーが対応ドライバを出せばつなげるようになるそうだ。


開発中のオリジナルソフト群。左はiOビデオサーバのソフトで、静止画や動画の取り込みから配信までをPocket PCで行える。デバイスに無線LANが内蔵されているので、「例えば運動場がホットスポットだったら外で撮影した運動会の様子も配信もできる」(説明員)。左中がAVプレイヤー、右中がAVリモートコントローラ、右がピクチャーアルバムのインタフェース

名前の由来は木星の衛星イオ

 iOという名称は、木星の衛星「イオ」に由来しているという。InterLinkシリーズの一つとして発売されるiOは、「InterLinkを木星にたとえると、iOはその衛星のような位置づけ。連携して使うというイメージ」だ。



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[後藤祥子, ITmedia]

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