Mobile:NEWS 2003年9月19日 09:07 PM 更新

小野寺社長「国際ローミングはKDDIが一番」

国際サービスを盛んに喧伝するドコモやJ-フォンに対して、KDDIの小野寺社長は自社の優位性を強調した。

 KDDIの小野寺正社長は9月19日、「WPC フォーラム 2003」の特別講演に登場。同社の携帯電話による国際ローミングサービスが、NTTドコモなどほかのキャリアより優れていると話した。

 同氏はまず、各携帯キャリアが国際化をうたっている現状に触れつつ(記事参照)、「勘違いしてはいけない」と会場に呼びかける。

 「たとえば欧州各国では、通信方式がGSMで統一されているため、当たり前のように国際ローミングができている。日本でできなかったのは、これまで“PDC”という孤立した方式を使っていたからだ」(同)。つまり、そもそもの規格を統一すれば、国際ローミングなどできて当然というわけだ。

 現状KDDIは、PDCからCDMA2000 1xへと、通信方式を移行した。一方のNTTドコモは、PDCからW-CDMAへの移行段階にあるのは、周知のとおりだ。

 小野寺氏は、前者は北米、韓国、中国、オーストラリアなどで採用が進むことを強調。一方、後者はPDCから変わらず“日本独自路線”であると話す。

 「(確かに欧州などでW-CDMA採用の動きはあるが)やはり、既存のGSMネットワークを活用するとなると、GPRSにするのが妥当。そこからW-CDMAにするのは、莫大な投資が必要なので、今は欧州各国とも様子を見ている段階だ」(同)。

 「1つの端末で、1つの番号で、国際ローミングを行えるのはauだけ」。小野寺氏は会場に向かって、力強く話した。



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▼ 特集 : WPC EXPO 2003

[杉浦正武, ITmedia]

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