バグをネット経由で修復〜ドコモが新シリーズで「Windows Update」のように、不具合のあるソフトウェアをネット経由で修正できる機能を、ドコモは今月発売の端末「252iシリーズ」から盛り込む。
ドコモが今月中にも発売する「252iシリーズ」には、「不具合が起きたときに、ドコモのサイトからソフトをダウンロードしてバグを解消する」(ドコモ)機能が盛り込まれている。 「ソフトウェア更新」という名称でメニューの中に入っており、実行するとドコモのサイトに接続して端末情報を送信。新しいソフトウェアが出ていたらダウンロードして取り込む仕組みだ。ちょうどマイクロソフトの「Windows Update」に近い。 実際にどのようなバグを修復できるのかについては、「まだ仕様が確定していない状況」(ドコモ)。ダウンロードできるファイルサイズに制限があるため、範囲が限られると言う。
WPC EXPO 2003のドコモブースで展示された「D252i」には、「ソフトウェア更新」機能が盛り込まれている
これまで些細なソフトウェアのバグでも、ドコモは全品交換を行わざるを得ない場合が多々あった。例えばFOMAの電卓にバグが出た際も、ドコモは交換を行っている(5月28日の記事参照)。他キャリアでも、ソフトウェアのバグはたびたび発生しているが、回収・交換にまで至る場合は少ない。ドコモの対応が遅れていた部分といえるだろう。 KDDIは「一般的にはauショップに持ち込んで、その場でソフトを書き換える」ことでバグに対処する。1998年の段階から、関西セルラーの一部では店頭でのソフト書き換えを行っていたと言う。J-フォンでは「J-フォンショップなどでのソフト書き換えは、端末によっても仕様が違うので場合によるが、可能ではある」という状況。 一方ドコモは、7月10日に始めた「SO505i」の店頭ソフトバージョンアップが初めての取り組みだ(7月10日の記事参照)。「ソフトのバージョンアップは、これまで回収して行っていた。店頭でのバージョンアップは初めて」(ドコモ) これまで対策が遅れていたドコモだが、252iシリーズでネットワーク経由のアップデート手段を実装することで最先端に躍り出たことになる。
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