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2003年9月25日　03:00 PM 更新

スクウェア・エニックス、次期FOMAにドラクエ、ファイナルファンタジーを完全移植

スクウェア・エニックスは9月25日、ドコモが来春の発売を予定している次期FOMAに、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」の第1作目を完全移植すると発表した。

　スクウェア・エニックスは9月25日、ドコモが来春の発売を予定している次期FOMAに、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」の第1作目を完全移植すると発表した。

次期FOMAは、性能を最大限に生かしたアプリケーションを手に入れた。左はドコモのiモード企画部長 夏野剛氏。右はスクウェア・エニックスの和田洋一社長

　オリジナルの完全移植であるだけでなく、グラフィックを含めて携帯のスペックに合わせてリニューアルを行っている。プラットフォームとなる次期FOMAは、ドコモが「今度のFOMAは絶対期待を裏切らない」（iモード企画部長の夏野剛氏）と力を入れている端末。iアプリの保存領域やスクラッチパッドサイズが拡大しており、夏野氏は「505iの（230Kバイト）の倍以上だと思ってほしい」と話した。

　次期FOMAの投入時期としては、「年内は間に合わない。年明けになる」と話した。併せて「5〜6社から出てくる」と開発メーカー数についても明かした（9月25日の記事参照）。

発表会場では、現行の505i端末にドラゴンクエストとファイナルファンタジーの一部を載せたデモ端末も公開された。505iでもかなりスムーズに動き、セリフの一つにいたるまで完全移植されているが、「（次期FOMAでは）操作性に全くストレスがない。以前の感動が味わえる」（スクウェア・エニックスの和田洋一社長）としている

開発中のFOMA向けドラゴンクエスト（上）とファイナルファンタジー（下）のスクリーンショット　（C）SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

　ドラゴンクエストおよびファイナルファンタジーの提供時期は、「年明け（のFOMA発売）には十分間に合う。できるだけ2本同時に出したい」（スクウェア・エニックスの和田洋一社長）とした。

　価格やゲーム最中に発生するパケット通信については、「コンテンツ料金はフレキシブルに考えている。決して300円と固定的に考えているわけではない」（夏野氏）と言うに留めた。和田社長は「価格など、ビジネススキームの決定はこれから」としている。

　なお、このドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーは、26日から開催される「東京ゲームショウ」で一般公開される。

「これ（ドラクエとファイナルファンタジー）はあくまでスタート。移植に限らず、携帯ならではのネットワークやコミュニケーションが楽しめるゲームもやっていきたい」と話すスクウェア・エニックスの和田社長。同社では505iに搭載されている3Dポリゴンエンジンを使ったゲームの研究開発も行っているという。画面はファイナルファンタジー7の「クラウド」　（C）SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

　

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[斎藤健二, ITmedia]

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