Mobile:NEWS 2003年9月25日 01:27 PM 更新

実写画像で道案内〜三菱、携帯向けシステム

目的地までの平面地図の代わりに、交差点やランドマーク近辺の静止画を表示して道案内するシステムを三菱電機が開発した。あらかじめ撮影した動画から、必要なポイントを自動抽出して携帯向けページを生成する。

 三菱電機は9月25日、携帯電話上で実写画像を用いた道案内を行うシステムを開発したと発表した。全キャリアに対応しており、1年後をめどに、観光地案内、不動産物件案内などに向けてシステム販売やASP提供を行う。

 この道案内システムを使うと、あらかじめ定められた目的地までの要所要所の実写画像が表示され、画像に合成された矢印で進行方向が示される。さらに、あらかじめ用意されていない場所の画像でも、ルートの途中であれば表示させることができる。GPS機能などには対応しておらず、交差点などを実写で表示する地図というものだ。


あらかじめ定められたルートの、交差点などのポイントを、事前に撮影した動画から抽出して携帯向けページを生成する。ユーザーは定められたルート上であれば、任意の場所の画像のオンデマンド配信を受けることもできる

 従来こういった案内サービスを行うには、各交差点で写真を撮り、手作業で各ページを制作する必要があった。このシステムの特徴は、ページ作成を自動化できる点にある。

 コンテンツ制作者は、まず出発地点から目的地までの道程を、GPSを備えたカメラで動画撮影する。この動画データを、既に商品化されている「リアルマップシステム」のサーバに登録する。

 今回開発した道案内システムは、ビルなどの立体データ「三次元都市モデル」を備えており、ルート中の交差点やランドマークが見える地点などを自動的に検出する。検出された数地点の画像を動画から自動抽出し、携帯向けのページを生成する。

 携帯電話からは生成された画像を閲覧できるほか、ルート中の画像であれば、任意に画像をサーバに要求できる。サーバ側は要求された地点の画像を動画から抽出して送信することができる。

 三菱電機では、今後GPS機能との連携や、静止画だけでなく動画の配信などを想定している。


表示する画像は、ルート上の動画という形であらかじめ撮影しておく必要があることには注意。あくまで動画から自動的にポイントとなる場所の静止画を抽出するのが、このシステムのポイントだ



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▼ 三菱電機

[斎藤健二, ITmedia]

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