Mobile:NEWS 2003年9月29日 06:26 PM 更新

iアプリ端末、iモードの過半数に

約4000万を数えるiモード端末のうち、過半数がiアプリ対応端末となった。新機種の台数も、高い通信料金が期待できるiアプリ対応端末が増加している。

 ドコモのiアプリ対応端末が、iモード契約数の半数を超えた。公開資料によると、9月21日時点でのiモード契約数は3964万4000。うち、iアプリ対応端末は1991万となっている。

 ドコモの端末ラインアップは、iアプリに対応した「50xシリーズ」およびFOMAと、非対応の「2xxシリーズ」「6xxシリーズ」に大きく分かれる。iアプリ対応端末は一般にハイエンド機、非対応端末はスタンダード機と位置づけられており、iアプリ対応端末のシェアが半数を超えたことで、ハイエンド機が広く浸透してきたことが分かる。

 8月末時点でiモード企画部長の夏野剛氏が明かしたところによると(8月28日の記事参照)、iアプリ対応端末の内訳は以下の通りだ。

シリーズ名稼働台数
503i800万台程度
504i1000万台程度
505i360万台
FOMA100万台
505iとFOMAは9月末時点の数字。合計すると2000万を超えるが、505iとFOMAが伸びた分、503iや504iが減っていると想定される

 今期、4月以降に発売された端末数をまとめると、iアプリ対応端末が9機種(505iシリーズとFOMA)あるのに対し、非対応端末は4機種。今年後半も、505iSシリーズ5機種やFOMAが5〜6機種予定(9月25日の記事参照)されているのに対し、iアプリ非対応機種は数が少ない。

アプリ好調なJ-フォンとドコモ。auはBREWで再スタート

 各キャリアともにハイエンド機と位置づけるアプリケーション対応端末は、普及具合に大きな差が出ている。  J-フォンでは6月以前からJavaアプリ対応機はWeb対応機の半数を超えており、アプリ普及が最も早かったキャリアといえるだろう。

 反対に、auはアプリの訴求に苦しんだ。Javaを使ったアプリ「EZplus」とQualcommのプラットフォームである「BREW」の2種類のアプリが混在していることが理由の一つ。当初Javaを推進していたKDDIだが、今年1月にBREWを全面的に採用することを発表し、JavaからBREWへの移行を進めるとしている(1月29日の記事参照)。BREW端末は未だ3機種しか発売されておらず、8月末時点での台数は79万台に留まっている。

 アプリ対応端末は、メモリやプロセッサの処理スピードなどへの要求が高く、高コストになる傾向がある。ただし、アプリ対応機のユーザーは通信を頻繁に行い、ゲームなど有料コンテンツへの支払い額も高いことから(9月3日の記事参照)、アプリ対応機への誘導が戦略的に行われている。

 auの場合は、比較的低コストでアプリ対応が行えることがBREW導入の決め手となった。アプリに対応するかどうかによって、ハイエンド/ローエンドの2シリーズで展開するドコモなどと異なり、機能面で差違を設けないのが最近のauの方針。ムービー対応をはじめBREWについても基本的に全機種で対応していく。



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[斎藤健二, ITmedia]

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