Mobile:NEWS 2003年9月29日 07:47 PM 更新

階調【かいちょう】


 階調とは、色の濃淡を表すグラデーション(gradation)、つまり色の段階のこと。例えば白と黒の場合、その中間には灰色があり、さらに灰色には薄いものや濃いものがある。この段階を多く取ることで、白と黒のたった2色でも、滑らかな色の変化を持った表現力豊かな画像を構成することができる。

 グレイスケールはまさにこの白と黒の階調であり、デジタル機器では通常8ビット、256階調として用いられることが多い。用途に応じて16階調、64階調なども存在する。階調の段階の中で、最も明るい階調部分を「ハイライト」、中間の階調部分を「中間調」、最も暗い階調部分を「シャドウ」と呼ぶ。

 カラー画像を扱う機器の場合は、光の3原色に基づき、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色について、それぞれ256階調(8ビット)で表現することが多い。この場合、3色x8ビット=24ビットとなり、表現できる色は約1677万色になる。液晶ディスプレイの説明に「24ビットTFT」などと書いてあるのがこれだ。

 最近のPCでは32ビットカラーに対応したものもあり、32bppといったスペックを見ることがある。bppはbits per pixelの頭文字を単位としたもので、1画素あたりのビット数を意味する。フルカラーと呼ばれる24bppに対し、32bppはトゥルーカラー(true color)と呼ばれている。なお、スキャナの世界では42bppを扱う機器も存在する。

 ちなみに、新聞で使われる白黒写真は、階調によるグレイ表示ではない。印刷する黒い点の大きさを調整することで、白と黒の面積比を変えるハーフトーン処理によって灰色を表現している。

[江戸川, ITmedia]

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