テレビも掃除もテレビ電話で〜FOMAで家電を遠隔制御家電の操作をテレビ電話で──。ドコモはCEATECでテレビ電話を使った家電の遠隔操作を提案している。テレビ電話で家のテレビを見たり、掃除機をかけたり──といったことが現実になるかもしれない。
NTTドコモは、CEATEC JAPAN 2003のブースで、FOMAのテレビ電話を使った家電操作のデモを行っている。 ステージのデモで流れるのはこんな映像だ。 ある共働き夫婦の結婚記念日──。家に花束を持った配達員が訪れドアホンを鳴らすが、二人とも仕事で不在。するとドアホンの音と映像が、ドアホンと連携したFOMAから夫のFOMAにテレビ電話として自動的にかかる。 テレビ電話を通して花屋と話す夫。郵便受けのロックをテレビ電話の操作で解除し、花を郵便受けに入れておいてもらうことに。 妻は会社からテレビ電話で家の様子をチェック。室内に設置された監視カメラを動かしていると、室内の温度が高いことに気がつく。FOMAのテレビ電話でクーラーをオンにして、帰宅後の部屋が快適なよう気を配る。 そして帰宅後、涼しい部屋でくつろぐ二人。夫が新聞を取ってきてくれるよう頼むと妻は郵便受けの中の花束を発見、めでたしめでたし──。 舞台の脇にはドアホンの親機と、ドアホンが受けた映像と音をFOMAに送るAVアダプタが参考出展され、FOMAの遠隔操作で来訪者の対応をしたりポストの鍵を開けたりするのを見ることができる。
ブースには、ほかにも開発中の家電製品がいくつか出展されている。一つは東芝と共同で開発しているテレビ電話FOMA内蔵の掃除機。掃除機にテレビ電話をかけると部屋の様子を把握でき、部屋が汚いと思ったらダイヤルキーで掃除機を操作しながら部屋の掃除が行える。「見てから操作」というのはテレビ電話ならではの部分を生かしたユニークな試みだ。 操作を伝えるのはDTMFと呼ばれるいわゆるプッシュ音。テレビ電話しながら同時にプッシュ音を送ることで掃除機側のFOMAに操作情報を伝え、掃除機がそれを検知して動く仕組みになっている。 商用化に向けて開発中だが、発売時期は未定。デモの反響を見ながら開発を進めるとしている。
もう一つは、PCカード型FOMAを使ってテレビやビデオなどの家電製品を制御する「AVアダプタ」だ。これをテレビやビデオとつなげば、外からFOMAのテレビ電話で、家のテレビやビデオを見ることができる。 参考出展されたAVアダプタには赤外線が内蔵され、コンポジット端子とPCカードスロットを備えている。このPCカードスロットにはテレビ電話対応のPCカード型FOMAが刺さっており、このカード型FOMAにテレビ電話をかけられるようになっている。 外出先から家のFOMAに電話してダイヤル操作すると、プッシュ音がFOMAに送られ、その信号が変換されて赤外線ポートからテレビやビデオに伝わる。 例えばこれでテレビをオンにすると、テレビの映像がAVアダプタに取り込まれ、FOMAのテレビ電話で外出先のFOMAに送られる。チャンネル切り替えなどリモコンでできる一通りの操作は行えるため、外にいながらにしてリビング気分でテレビを見られるわけだ。 参考出展のため開発メーカーは明かされなかったが、製品化に向けた開発が進んでいるという。
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