三洋、1Mbpsの高度化PHSを実演デモステップ1で256Kbps、ステップ2では1Mbpsの速度を持った、次世代の高度化PHSを、CEATECの三洋ブースで見ることができる。
三洋電機はCEATEC JAPAN 2003で、高度化PHSの実現デモを行っている。256Kbpsを実現するステップ1と、1Mbpsを実現するステップ2の両方の基地局・端末を展示し、実際にデータを送信して見せた。
下り最大256Kbpsを実現するステップ1は、現状のQPSK変調を16QAMに変更することで、1スロットあたりの速度を倍増させるもの。4スロットを束ねて使うことで、256Kbpsの速度を出す。4スロットを束ねて使うサービスは、既にDDIポケットがAirH"128Kとして提供している。 全く同様のやり方で、DDIポケットも7月に256Kbpsの高速PHSを技術展示しているが(7月16日の記事参照)、三洋によるとDDIポケットとの展示との関係はないという。
下り1Mbpsのステップ2は、1スロットあたり300KHzの周波数帯域幅を3倍の900KHzに拡張することで実現する。これは、総務省が次世代PHSとして発表した案に沿ったものだという(2001年7月の記事参照)。
左のアンテナ1本の箱が端末、右のアンテナ2本の箱が基地局となる ステップ1、ステップ2共に基地局の置き換えと端末の変更が必要であり、すぐに製品として出荷できるものではない。三洋は、あくまで技術展示だとしている。
関連記事 PHSで1Mbpsの真実──総務省の示した次世代PHSの姿 総務省はIMT-2000時代における次世代PHSに関する答申を発表した。その内容はIMT-2000との干渉を考慮しつつ、最大1Mbpsという高速なデータ通信を実現するという革新的なものだが……。 DDIポケット、256Kbpsの高速化PHSを参考展示 約2年ぶりの展示会出展となるDDIポケットは、高速PHSの技術展示を行っている。リンク数は変えず、変調方式の変更で高速化を実現する。 DDIポケットが1MbpsのPHSを実現させるのに必要なものは? 東京ビッグサイトで開催されているWireless Conference 2001にはDDIポケットの平澤弘樹取締役が登場、講演の中で1MbpsPHS実現の可能性について触れた。 特集:CEATEC JAPAN 2003 アジア最大級となる映像、情報、通信の複合展示会「CEATEC JAPAN 2003」が10月7日、幕張メッセで開幕した。今年は、国内外の667社/団体が出展。IT/電子分野における最先端技術、製品の展示が行われている。 関連リンク 三洋電機 [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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