Mobile:NEWS 2003年10月15日 04:17 PM 更新

赤外線【せきがいせん】


 赤外線(Infrared ray)は、自然界に存在する太陽光線の一部を指す。太陽光線は電波(用語)と同様に電磁波(用語)のひとつなので、赤外線も電磁波のひとつだといえる。自然界のものとはいえ、赤外線を人工的に作り出すことはもちろん可能だ。

 太陽光線、すなわち光には、目に見えるものと目に見えないものがあり、それぞれ可視光線、非可視光線と呼ばれている。可視光線が物体に当たった反射を見て、人間の目はそれを色として認識する。可視光線の波長の違いによって、色が赤や緑、青などに見えたりするわけだ。

 一方、色として認識できない波長をもつ光があり、可視光線の中でもっとも長い波長を持つ「赤(波長が640〜770nm※)」よりもさらに長いものを、「赤の外側」という意味で赤外線と呼ぶ。逆にもっとも短い波長を持つ「紫(380〜430nm)」よりも短いものを、紫外線と呼ぶ。

 一般に、紫外線は人体に有害で、赤外線は無害と言われている。その赤外線のうち、可視光線に近いところを近赤外線、遠いところを遠赤外線と呼んでいる。育成光線とも呼ばれる遠赤外線は、物質を暖める性質を持っていることから、暖房や健康器具、調理器具などに応用されている。

 赤外線を使ったもので、生活に最も密着した機器といえば、テレビやビデオなどに使われる赤外線リモコンだろう。波長は940〜950nmで、こちらは近赤外線が使われている。


(図版:http://www.kurabo.co.jp/ el/room/infrare/img/image1.jpgより)

 ノートPCやPDAに使われている赤外線は、機器間の通信を目的としたものであり、850〜900nmの波長を持つ。プロトコルの標準化によってメーカー間の互換性をはかり、赤外線通信の国際的な普及を促進するための非営利組織が、INFRARED DATA ASSOCIATION、通称「IrDA」(用語)だ。

 最近では、携帯電話にも積極的に赤外線が使われており、テレビリモコンとして利用したり、専用プリンタに画像転送して出力するなどの使われ方が出てきている。これらはいずれもIrDAによって実現された技術である。

※1000nm(ナノメートル)=1μm(マイクロメートル)=10^-6m(メートル)

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関連リンク
▼ INFRARED DATA ASSOCIATION(IrDA)
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[江戸川, ITmedia]

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