テレビ付き携帯「V601N」、7つの謎(1/3)一見普通の携帯電話だが、実はアナログ地上波テレビ放送が受信可能。感度もまずまずで、最大60分の視聴後も、最低限の電池は残るようになっている。入手した試作機を元に、「V601N」のテレビにまつわる謎に迫った。
ボーダフォンがついにテレビ付き携帯「V601N」を発表した(10月14日の記事参照)。いわゆる“テレビ放送”が携帯電話で楽しめるという、組み合わせの妙が魅力だ。 しかし日本初の製品だけに、何時間バッテリーは持つの? とか、感度はどうなの? といった疑問がわいてくる。発売は12月上旬以降だが、短時間ながら試作機に触れる機会を得たので、一足先にV601Nの謎に迫った。
「J-N51」をベースに、テレビ内蔵だけでなくソフトウェア面でも改良が図られた「V601N」。アドレス帳のグループ分けが可能になったほか、スケジューラなども大幅に機能拡張されている。テレビを内蔵し、かつ消費電力やサイズを抑えるため、QVGA液晶やメガピクセルカメラ、外部メモリカードスロットなどは省かれた。現時点で実用的なテレビを実現するために、うまくバランスを取ったといえる
スペック表によると、テレビの連続視聴は最大60分。しかしこれは“1時間テレビを見ると電池がなくなる”という意味ではない。 V601Nは、電池マークが残り1本になるとテレビが終了する仕組みだ。そこから5分程度の通話が可能になっており、待ち受けであれば数時間はもつ。電池が残り1本になると、どうやってもテレビは起動しないから、ギリギリまでテレビを見ていても、取りあえず電池切れは防げる。 ちなみに、V601Nには680mAhのリチウムイオンバッテリーが搭載されており、電池マーク1本は、残り10%を意味している。
表向きはオープンプライスだが、新規契約時の価格は、2万円台前半になる見込みだ。 ボーダフォン端末では、ハイエンドのパケット対応機「J-SH53」が2万円を切る価格で投入された実績もあり(5月22日の記事参照)、それらに比べれば少々高め。しかし、ちょっとしたポータブル液晶テレビでも2万円程度であることを考えれば、電話もできて2万円少々はかなりお買い得ともいえる。
筆者が周りの人から何度も聞かれたのが、「このテレビ、見るのにいくらかかるの?」という質問。簡単にいってしまえば、自宅に置いてあるテレビが携帯に入ったわけだから、視聴に特に料金がかかるわけではない。 いや、実は日本のアナログテレビ放送には、無料では視聴できないチャンネルがある。NHKだ。テレビ内蔵携帯の場合はどうなるのだろうか? 「視聴契約は世帯単位で行うので、一般家庭で複数のテレビを持っていても1契約。テレビを内蔵した携帯電話でも、ポータブルテレビと同じ扱い」(NHK広報部) つまり家にテレビを持っている人は、V601NでNHKを見るときも料金を気にする必要はないことになる。テレビ閲覧時にパケット通信を行ったりもしないので、“テレビだけ見ているなら無料”ともいえる。
[斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/3 | 次のページ モバイルショップ
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