Mobile:NEWS 2003年10月23日 11:34 PM 更新

電子ブック、“便利”と“不便”は半々

携帯電話での展開も目立ち始めた電子ブック。リサーチプラスの調査によると、電子ブックが便利か不便かが半々に分かれるという結果が出た。不便な理由はコンテンツ側の工夫で解決できない点が多い。

 電子ブック、“便利”と“不便”は半々──。アイブリッジのインターネットリサーチサービス「リサーチプラス」で、そんな調査結果が出ている。

 PCや携帯電話、PDAで10ページ以上の小説を「読んだことがある」のは22.7%と少数派。「読んだことがない」は77.3%で、電子ブックがまだ発展途上なことが分かる。

 「電子出版作品を読んだことがない」理由のトップに挙がったのは「そんなサービスを知らなかった。興味はある」で46.1%。サービスの周知で利用者増を見込める可能性があることが見て取れる。

 読んだことがあるユーザーに、便利か不便かを問う質問では、便利と答えたのが48.5%、不便が51.5%とほぼ半々。便利だとする理由で多いのは「かさばらなくて読みやすい」「内容が面白かった」。一方、不便な理由は「画面が読み辛かった」「目が痛くなった」をはじめ「スクロールが不便」「前日どこまで読んだか分からなくなった」など、内容とは無関係な点が多いのが特徴だ。

 有料コンテンツの利用状況については「利用したことがある」ユーザーは5.9%。データであることの特性からか「利用したことはないが、利用してみたい」としたのは22.1%だ。一方で、「利用したことも、その予定もない」とする声は72.1%。「形として残らないものにお金を出すのはいや」「有料なら読まない」「書籍という形が好き」など、こちらもデータの特性が影響している。

 今回の調査は10月9日にインターネットを通じて、男性161人、女性139人の計300人のパネルに対して実施された。



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[後藤祥子, ITmedia]

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