Mobile:NEWS 2003年10月27日 01:51 PM 更新

進化した200万画素の横撮り、発色も鮮やかに〜「D505iS」(1/3)

100万画素のスーパーCCDハニカムを搭載、200万画素クラスの出力が可能になった「D505iS」。前モデルに比べて使い勝手が向上、発色も鮮やかになるなど大きな進化を遂げた。

 記録画素数100万画素で、閉じたままカメラのように横位置で撮れるのがウリだった「D505i」。以前このコーナーで取り上げたときには、けっこうアイデア倒れのところがあり、画質も思ったほどよくはなかった(5月27日の記事参照)。

 しかし技術の進歩はなんと早いのか、10月23日に登場した後継機「D505iS」では、D505iからウソのような進化を遂げていたのだ。200万画素相当の出力が可能になったのみならず、発色もすごく派手で鮮やかになり、使い勝手も向上した。

100万画素CCDで200万画素出力

 D505iSは富士写真フイルムが開発した「スーパーCCDハニカム」の1/3.8インチ版を搭載したカメラ付きケータイ。レンズ部にある「FUJINON LENS」という刻印はD505iでは見られなかったものだ。「FUJINON」は富士写真フイルムのレンズの名前。カメラ部にはかなり富士写真フイルムが開発に協力していると考えてよさそうだ。


開いた状態ではレンズが自分撮りに。レンズの横に「FUJINON LENS」と書いてある(左)。横撮り時はこんなスタイル(右)。レンズの横にコンパクトライトが埋め込まれている


記録メディアはメモリースティックDuo

 有効画素数は100万画素だが、画素を斜めに配置して画像を作る際に足りないところを補完することで解像度を上げるスーパーCCDハニカムの構造により、200万画素相当の出力が可能になっている。実際には一般的な200万画素カメラよりちょっと多い(1224×1632ピクセル)が、一般的な200万画素(1200×1600ピクセル)のモードも持っている。今回は基本的に最も高画素のモードで撮影した。

 ケータイとしてのスタイルはD505iと同じ。ヒンジ部にカメラが付いており、閉じているときはボディの隙間からカメラが顔を出して横位置で撮影でき、開いているときは自分撮りになるという構造だ。


閉じているときは側面にある横長ボタンのカメラアイコン側を長押しするとカメラモードで起動する。このボタンは項目選択など矢印キー代わりにも。その横にシャッターボタンがある

 D505iでは横位置撮影時の使い勝手に問題があった。カメラをオンにするにはシャッターボタンの長押しで、終了時にも同じだったため、つい撮影時にシャッターを押しすぎるとそのままカメラモードが終わってしまういう欠点があり、横撮り時は撮影モードの変更などセッティングが一切できず、「いちいち開いてセッティングを見直してまた閉じて撮る」という面倒な手順が必要だった。これが全面的に見直された。

 終了時はサブディスプレイ下のボタンの長押しになって誤操作は減り、閉じた状態でもサブディスプレイを見ながら(画像サイズなど一部を除けば)撮影モードの変更が可能になったのだ。これで本当に閉じた状態でカメラとして使えるようなったといえる。

 せっかくメガピクセルなのに小さくて画質が低いサブディスプレイを見ながら撮らねばならないのは残念だが、使い勝手としては著しく向上したといっていい。

晴天屋外での撮影

 今回は画像の比較対象として、200万画素単焦点でパンフォーカスというスペックのデジカメ、「EXILIM S20」(10月17日の記事参照)を使った。スペック上の性能はほぼ同等なので、どれだけ画質の差があるかを見るにはいい。

[荻窪圭, ITmedia]

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