Mobile:NEWS 2003年10月29日 11:55 PM 更新

企業の最前線にCLIEを〜パートナープログラムが始動

ライフスタイルの次はビジネススタイルを変革──。ソニーはCLIEのB2B利用の促進を目的としたパートナープログラムを提供する。企業の中でも顧客と接する機会が多い、最前線にCLIEをアピールしたい考えだ。

 コンシューマー市場で大きな支持を集めるCLIEシリーズを、企業ユーザーにも──。ソニーマーケティングはB2Bマーケットに対するCLIEの訴求を本格化させる。まずはビジネスソリューションやアプリを提供する企業、CLIEの周辺機器ベンダーを対象としたパートナープログラムの提供を開始、市場へのアプローチを図る計画だ。

IPアドレスを持たない企業の最先端ユーザーに

 コンピュータの進化は、メインフレーム、ワークステーション、PCと高性能化や作業の分散化が進んでいる。日々の仕事がネットワークなしに語れなくなる中、「企業活動の本質にかかわる部分にIPアドレスが届いていない」とソニーマーケティング B-Directビジネス企画部の中山善光統括部長はいう。

 中山氏の指す「企業の本質」とは、出先で注文を取ったり商談したりという営業マン。利益を生み出す最前線であるこの部分をITでサポートするというのが、ソニーの目指すビジネススタイルの変革だ。「現代において生産手段は従業員の脳の中にあり、場所や環境を問わず生産できる。この生産性をいかに上げていくかにメスを入れたい。企業活動の最先端を可視化し、管理するIT化を目指す」。顧客マーケット情報の正確な把握とフィードバックの分析、マネジメントという領域をCLIEでサポートしたい考えだ。

 一方で、PDAの需要が見込まれる医療や生保、フィールドエンジニアリングの領域でもCLIEの持つ可能性が顕在化しているとし、「この分野にCLIEで参入するパートナーとして名乗りを上げてほしい」と呼びかけた。

2つの領域に7つのパートナープログラム

 B2B市場への参入に当たってソニーマーケティングが提供するパートナープログラムは、テクニカルとマーケティングの二つの領域に7つのプログラムを提供する。既設のデベロッパープログラムに加える形だ。

 CLIEを使ったソリューション開発を行う企業向けに、個々に技術担当が答える「技術情報サポート」を設置、顧客の案件に対応するためのSDKの使い方やAPIの情報を提供する。

 また顧客に納品したソリューションやシステムに製品上の不都合があった場合には、直接引き取って修理・納品する「パートナー専用修理窓口」も設ける。「企業向けの大量な製品でも迅速な修理サービスを行い、顧客に失望感を与えないようサポートする」。さらに最新のCLIEの機能を実装可能にするよう、開発機材を特別価格で提供する仕組みも用意するという。

 マーケティング面では、3カ月に1回ほどの頻度でワークショップやソリューションセミナーを開催、情報交換や顧客へのソリューション提案の場を提供するほか、カタログやソリューションなどの販促物の提供、パートナーの製品を紹介する「ソリューションWeb」の開設などでサポートする計画だ。

  • デベロッパープログラムの概要

テクニカルサポート技術情報サポート
専用修理窓口
開発用機材の斡旋
マーケティングサポートソリューションセミナーの開催
ソリューションWeb
ワークショップの開催
販促物の提供



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[後藤祥子, ITmedia]

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