Mobile&Movie 第86回
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作品名 | キル・ビル(Kill Bill Vol. 1) |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
制作年・製作国 | 2003年アメリカ作品 |
ハリウッドの鬼才、クエンティン・タランティーノの新作は、前後編のニ部構成。タランティーノ監督が愛してやまない日本の任侠物語、チャンバラ時代劇、香港カンフーなど、さまざまな映画の要素を取り入れた集大成と呼べる作品です。
かつての仲間に裏切られた女エージェントが、ロサンゼルス、沖縄、東京、北京、メキシコを渡り歩く復讐劇。今回ご紹介する前編は、東京(お台場)で壮絶なクライマックスを迎えます。携帯電話が登場するのは、この作品の中で最も緊迫した場面のひとつ。「映画を観る前に予備知識は入れておきたくない!」という人は映画を見てからこの記事をご覧ください。
毒ヘビ暗殺団の凄腕の殺し屋だった彼女は、愛する人と出会い、結婚を機に足を洗うことを決意。結婚式当日を迎え、妊娠していた彼女は幸せの絶頂にありました。しかし、招かざる客が教会のドアを開けた時、一瞬にしてすべてが消えてしまったのです。
彼女から婚約者、子供、友人、愛、未来まで奪い去ったのは、毒ヘビ暗殺団のボス、ビル。ビルの指令で集まったエージェントは、かつての仲間たち。薄れゆく意識の中で、彼女は仲間の裏切りを目撃したのでした。
結婚式を襲撃され、奇跡的に助かったのは彼女だけ。しかし、昏睡状態に陥り、長い長い悪夢にうなされることになります。彼女が死んでいないと分かった毒ヘビ暗殺団が黙っているはずもなく、病院に組織の一員であるエルを送り込みます。看護婦になりすましたエルが彼女のもとにやって来たとき、静かな病室で携帯電話が鳴り響きます。
「ハロー、ビル」
「彼女の具合は?」
「意識不明よ」
ビルはエルの様子を探るために電話をかけてきたのでした。
「彼女のすぐ横にいるわ」
何も知らずに眠っている彼女の横で、交わされるエルとビルの会話。
「エル、その任務は中止だ」
「何が中止よ!」
なんとビルは作戦の中止を命じたのです。エルは反論しようとしますが
「寝てる間に殺すのは禁じ手だ。我々の沽券に関わるからな」
とビルに説得され
「そうね、わかったわ」
としぶしぶ了承し電話を切ります。
「命拾いしたわね。忠告するわ。目は覚まさないで」
昏睡状態の彼女に話しかけ、病室を後にします。
ビルがエルの携帯電話に連絡してきたことで、一命を取り留めた彼女。昏睡状態のまま四年の歳月が流れたある日、彼女は目を覚ましてしまいます。瞼に浮かんできたのは、血塗られた結婚式の悲劇。悲しみよりも深く鋭い憎しみが、彼女を立ち上がらせます。そして彼女は、ビルとその一味全員を血祭りにあげるため、たったひとりで復讐の旅に出ます。
息が詰まる緊張感、真っ赤なバイオレンス、切れ味鋭いアクションが炸裂するキル・ビルワールド。彼女=ザ・ブライドの行く道には、どんな運命が待ってるのか? 後編が待ちきれません!
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