Mobile:NEWS 2003年10月31日 05:25 PM 更新

予想以上に楽しいテレビ出力〜「A5501T」

いち早く“徒歩ナビ”機能「EZナビウォーク」を体験できる東芝製の「A5501T」。端末固有の機能として用意されるテレビ出力機能は予想以上に楽しく利用でき、撮った後の新しい利用シーンの拡大に貢献しそうだ。

 auの冬モデル第一弾として発売された、東芝製の「A5501T」。カーナビライクな道案内を可能にする「EZナビウォーク」(10月16日の記事参照)をいち早く体験できることから注目を集めている。

 実はほかにも注目点は多い。QVGA液晶を搭載したau端末としてはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「A5402S」(5月14日の記事参照)に続いて2機種目の登場。A5402Sは、メールやWebの高精細な文字表示には対応していなかったが(5月30日の記事参照)、A5501Tは仕様が共通化されたこともあってか、多彩な文字サイズを選ぶことが可能だ。メニュー周りと文字入力は「小さい」「通常」「大きい」の3種類から、EZwebやEメール、Cメールはこれに「極小文字」を加えた4種から選べる。


5つの項目について文字の表示サイズを選べる


Webを極小で表示させてみる。1画面の情報量の多さはQVGAならでは


Eメールは4種類から大きさを選べる

 カメラは100万画素CCDを搭載。メガピクセル画像の書き込みは、保存のための決定キーを押してから3秒ほど。そこから撮影画面に戻るまでも3秒くらいだ。撮った写真は1画面に9コマ、サムネイル表示され、描画も素早い。

 A5501Tは、メール送信可能なS/Mサイズのムービー撮影のほか、QVGAサイズのロングムービーが撮れるのも他にない特徴。QVGAサイズの動画は、付属のコンポジットケーブルでつなげばテレビの画面に映して見ることが可能だ。別売りの64MバイトminiSDカードを使えば最大20分の動画を録画でき、簡易ビデオカメラのようにも使える。ロングムービーは3G2フォーマットで録画され、拡張子を3gpに変えれば3GPP準拠のQuickTime 6.4やPlatform4 Playerを使って最初の4秒分はPCでも閲覧できる。

 ムービー編集機能を見てみると、S/Mサイズのムービーはアフレコやテロップの編集が可能だが、ロングムービーは編集には未対応。一方、「ネガ」「白黒」「セピア」といった効果はいずれにもかけられるようになっている。

予想以上に楽しいテレビ出力

 A5501Tのウリの一つ、テレビ出力の実力はどのようなものなのだろうか。大道芸イベントを撮影してテレビ出力を試してみた。

 不安だったのは、これまでS/Mサイズムービーで録画した際に音質がよくなかったこと。ロングムービーも音質が悪かったらテレビでの視聴に耐えないのではないか……と思ったのだ。

 しかしその心配は無用だった。S/Mサイズムービーはメール添付できるサイズに圧縮されているため音質はよくないが、ロングムービーについては、その場の雰囲気が十分伝わる音質で再現された。芸人の掛け声や観客の拍手も、TV再生時に音が割れたりせず、簡易ビデオとしての利用には問題なさそうだ。

 画質は「想像していたよりはきれい」といった印象。ところどころに圧縮されてつぶれたような部分は出てしまうが、端末のディスプレイでちまちま見るよりは遥かに楽しく閲覧できる。


テレビ出力用サンプルの静止画と動画。左から120×160サイズの静止画、QVGAサイズの静止画、QVGAサイズのムービー


実際にテレビ出力するとこんな感じになる。これ以外にも表示は小さく、音も悪いながらS/Mサイズムービーの再生も可能だ。再生したい静止画やムービーを一つのフォルダに入れておけば、そのフォルダを指定することで連続再生が可能だが、それぞれの再生間隔を設定できないのは少々残念なところ。なお、著作権が保護されているアーティストの着ムービーなどはテレビ出力できない。


観客が持つ綱の上で、綱渡りをしながらジャグリングする大道芸人。ロングムービーで撮影したものをテレビ出力した。ビルの壁がつぶれたりはしているが、会場の雰囲気やどんな芸をやっているのかは、きちんと伝えられる

 実際試して感じたのは、「画質がきれい云々」よりも、閲覧できる楽しさのほうが遥かに上回るということだ。これまで端末内やPCという小さい世界で閉じていたものが、家族団らんの場に出てきたことの意味は大きい。写真としてプリントするより手軽に楽しめることもあり、利用シーンの新提案としての大きな可能性を感じた。



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[後藤祥子, ITmedia]

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