Mobile:NEWS 2003年11月4日 06:06 PM 更新

HSCSD【えいちえすしーえすでぃー】


 HSCSD(High Speed Circuit Switched Data)は、GSMで使用される回線交換型データ通信方式の一つ。フィンランドのNokiaが開発し、ETSI(European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機構)によって標準化された。

 従来のGSMのデータ通信には、CSD(Circuit Switched Data)と呼ばれる回線交換型の通信方式が使われていた。CSDの伝送速度は通常9.6Kbps、V.42bis圧縮技術を利用したもので14.4Kbps。HSCSDはこのCSDのタイムスロットを四つ使って、高速(High Speed)化している。

 理論上の最大通信速度はそれぞれCSDの4倍の、38.4Kbps、57.6Kbpsとなるが、これらは片方向の通信を想定した場合の話で、実際の通信は双方向で行われる。HSCSDでは受信に3スロット、送信に1スロットが割り当てられ、なおかつ圧縮技術が使われるので、最大通信速度は下りが43.2Kbps、上りが14.4Kbpsとなる。

 HSCSDは、CSDに対して、主にソフトウェア的な改良を施したもので、キャリアにとって導入の際の設備投資を抑えられるというメリットがある。1999年に登場したHSCSDは、GSM圏内の27の地域(2002年2月)で利用可能になっている。

 ちなみに、最近のGSM携帯ではこのHSCSDと、最大115Kbpsを実現するパケット型通信方式GPRS(用語)の二つを合わせ持つ、2.5Gの端末が発売されている。

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[江戸川, ITmedia]

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