Mobile:NEWS 2003年11月11日 10:16 PM 更新

メガピクセル【めがぴくせる】


 メガピクセル(Mega Pixel)は、メモリ容量や周波数などの単位に使われるメガ(M)同様、10^6と、画素(用語)を合わせた用語。すなわち100万個クラスの画素を持つという意味である。主に、デジタルカメラの性能や製品ランクを、簡単に消費者に伝えるものとして使われ始めた。

 デジタルカメラの世界も今のカメラ付きケータイ同様に、10万画素や30万画素クラスのCCDカメラからスタートした。当時は35万画素もあれば、十分な高性能デジタルカメラとして扱われたのだ。1996年にメガピクセルの到来ともなる、81万画素CCDを搭載したオリンパス「CAMEDIA C-800L」が登場する。

 カメラメーカーのひとつであるキヤノンを例にとり、画素数の変化を見てみよう。1998年4月に「Power Shot A5」で81万画素CCDを搭載、同年11月には168万画素CCDの「Power Shot Pro70」を発売。2000年5月には、人気商品となった「IXY DIGITAL」で211万画素CCDの塔載に成功した。ちなみに同製品は、光学ズームレンズを持つものとして、当時の世界最小・最軽量も実現している。

 この頃のデジタルカメラのCMやカタログでは、あまりメガピクセルという言葉は登場しない。200万画素や300万画素というメーカー間の激しい多画素競争が始まってから、2Mとか3Mとかという表記が出てきた程度である。確かにいちいち200万や300万の大きな数字をいい続けるのは面倒だろう。

 だが、今や100万画素クラスのデジタルカメラは、標準よりやや下のスペックであることを意味してしまう。100万画素に満たない製品は、容赦なくトイカメラに分類される。こうして事実上、すべてのデジタルカメラはメガピクセルとなってしまった。そのような経緯もあり、現時点でメガピクセルといえば、ほぼ間違いなくカメラ付きケータイの性能を表す用語として扱われる。

 ところで、このメガピクセル。そもそも100万画素に満たないものも、最近ではなんとなく含めてしまっているような風潮がある。確かにイメージが先行してしまう言葉なのだが、NTTドコモでは、メガピクセル対応機種はF505i、SH505i、SO505i、505iSシリーズのみとしており、カタログ上の有効画素数を基準として使っているようだ。

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デジタルカメラのカタログ表記に関するガイドライン(PDF)
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[江戸川, ITmedia]

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