Mobile:NEWS 2003年11月17日 06:00 PM 更新

マクロ撮影【まくろさつえい】


 マクロ撮影とは、小さなものを撮影する時や、ある部分を大きく写したい時に、被写体から数センチ〜数十センチの距離にまで近づいて行う接写(せっしゃ)撮影のこと。マクロ機能、マクロモードとも呼ばれる。マクロ撮影は花の写真を撮るのに多く用いられてきたため、ほとんどのメーカーではマクロ撮影のスイッチにチューリップのマークを用いている。

 被写体に近づいて撮るクローズアップと違い、フィルム上に等倍以上の像を結ぶのがマクロ撮影の特長。従ってマクロ撮影を行うには、一般的に専用のレンズを使用する。銀塩の一眼レフカメラであればレンズの交換を、コンパクトカメラであれば内蔵レンズを別系統に切り替えるなどだ。

 一方、デジタルカメラの場合は、焦点距離が短いというCCDの特性上、マクロ撮影に強いという特長があり、レンズを取り替えることなくモード切替のみで対応できる。ただし、要求される機能に応じて光学系の切り替えなどが行われることもある。

 マクロ撮影における撮影距離は、銀塩カメラの場合は、被写体からフィルム面までの距離になる。デジタルカメラは被写体からレンズ先端までの距離とされている。カメラ付き携帯電話にもマクロモードを搭載したものが登場しているが、デジタルカメラと同じ特性を持っている。一般的な接写撮影以外に、文字を読み取らせてURLを認識させたり、バーコードやQRコード認識としても使われている。

 N504iS、およびN505iにはマクロ撮影のためのムーバ用レンズが付属していたが、N505iSではマクロへの切り替えスイッチが用意された(10月21日の記事参照)。また、D505iSにはマクロ撮影に対応した「FUJINONレンズ」が搭載され、6センチ程度まで近寄った撮影も可能になった(10月27日の記事参照)。マクロ撮影はメガピクセルケータイの標準機能として定着しそうだ。

 ちなみに、マクロ(macro)とはそもそも英語で大型なものを表しているが、コンピュータ用語のマクロ(アセンブリ言語の命令の一つで、オフィスソフトの自動実行にも使われる)としても使用される。また、経済用語として、巨視的な観点で市場を語る“マクロ経済”などのように使われることもある。

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[江戸川, ITmedia]

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