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2003年11月17日　06:01 PM 更新

オートフォーカス【おーとふぉーかす】

　オートフォーカス（Auto Focus）とは、カメラが自動的に被写体との距離を測り、レンズの位置を調節してピント（焦点）を合わせることができる機構のこと。AFと省略して使われることもある。オートフォーカスのないカメラは、手動でピントを合わせるいわゆるマニュアルフォーカス式か、近い距離から遠い距離までのすべてにピントがあらかじめ合わせてあるパンフォーカス（Pan Focus）式のどちらかだ。

　一般的にオートフォーカス式のデジタルカメラでは、被写体をファインダーの中央に捉えたままシャッターボタンを半押しするだけで、自動的に被写体にピントが合わせられる。このオートフォーカスを使えば、誰にでも簡単にきれいな写真を撮ることができる。また、被写体を中央に置けない場合は、いったん中央でピントを合わせ、半押しのままでピントを維持。そのままの状態で被写体を中央からずらして写真を撮ることができる。この機能をフォーカスロックという。

　オートフォーカスには大きく分けて、アクティブ方式とパッシブ方式がある。アクティブ方式は、カメラ側から赤外線などを出し、その反射を利用して被写体との距離を求める方式だ。外光に頼らないため、暗い場所でもピントを合わせることができるという長所があるが、その反面、ガラスに反射してしまうためガラス越しの撮影に弱い。また、光線などが届く範囲を対象とするためAFの対象となる距離も限られるなどの短所もある。

　デジタルカメラで多く使われるのがパッシブ方式の中のコントラスト検出方式で、CCD上のコントラストの状態からピント合わせを行う。仕組みとしては、ピントが合っていない時には画像のコントラストが下がることを利用するもの。短所としては、ピント合わせに時間がかかること、暗い場所やコントラストのはっきりしない写真が苦手なことなどが挙げられる。

　最近ではオートフォーカス機能を採用した携帯電話も登場し、200万画素クラスのメガピクセル機同様、キャリアの最上位機種としてラインアップされつつある。マクロ撮影（用語）と同様、必須機能になりそうだ。

[江戸川, ITmedia]

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