エンタテインメント系VGS端末、「V801SA」を使ってみた(2/2)
SDカードが別売りの機種も出てきているボーダフォン端末だが、V801SAには16MバイトのSDカードが付属する。カードには体験コンテンツが内蔵され、ボーダフォンライブ!のVGS端末向けサービスのさわりの部分を楽しめる。
前面、背面にはそれぞれ31万画素CCDカメラが搭載されている。撮影した480×640ピクセルのVGAサイズ画像や、CDなどからデジタルで録音した音楽データは、SDカードに保存される仕組みだ。エンタテインメント機能をフルで楽しむなら、SDカードは必須だろう。
ボーダフォンユーザーが気になるのは「日本国内で使う場合、従来機とどこが違うのか」という部分だろう。USIMカードの存在や(用語参照)、TVコール、料金プランの違いなどはもちろん、ネットワークが異なることによって生まれる違いもある。
例えば、J-SH010から搭載された「お天気アイコン」。常に天気予報がディスプレイ上に表示されるこの機能は、地味ながらとても便利だ。しかしV801SAはお天気アイコンに対応していない。VGSがステーションに対応していないからだ。 そもそもステーションは、基地局のネットワークを利用したサービスで、基地局のエリアで天気予報の配信情報を判別している。W-CDMA方式を採用し、ネットワークが異なるVGSが現状のステーションに対応していないのはもっともだ。 一方、ユーザーにとってうれしい違いは高速パケット通信だろう。上り64Kbps、下り384Kbps(W-CDMA方式のパケット通信時)はまさしく第3世代ならでは。メールの送受信可能容量が200Kバイトまで拡張され、40秒の動画が送れるなど、より表現豊かなメールを楽しめるようになった。 200Kバイトのメール送受信というと、「パケ代がばかにならないのでは」と思うだろうが、12月1日に始まった割引プラン「ボーダフォンハッピーパケット」に加入すれば、最大で1パケット0.04円まで価格が下がる(11月13日の記事参照)。また相手側端末の受信可能な容量に合わせて、6K、12K、30Kとメールサイズの指定を行うことも可能だ。
2G端末との違いも多少あるが、従来の3G端末のような機能の制限はなく(2002年12月3日の記事参照)、3Gならではの機能拡張も盛り込まれた。V801SAは、2G、3Gという違いを気にすることなく、今後登場予定のテレビ付きモデル「V601N」やオートフォーカス200万画素端末「V601SH」と同列に購入対象として考えられる端末だ(10月16日の記事、10月14日の記事参照)。 連続待受け時間が約180時間(日本)と短い点を除けばV801SAは、「イマドキのケータイ」の基本的なスペックを兼ね備えた唯一のVGS端末。3Gエリアの人口カバー率が10月末時点ですでに全国97.7%に達していることもあり(11月14日の記事参照)、筆者にとっては「ここで世代交代もありかも」と思わせるに十分な端末だった。 関連記事 ボーダフォン3G端末「V801SA」、12月1日発売 3Gで初めてボーダフォンライブ!に対応した「V801SA」が12月1日に発売される。同社で初めて「着うた」に対応した。合わせて3G向けのパケット割引サービスも提供される。 ボーダフォンの3G、本格始動 全国97%に達するサービスエリア、連続180時間の待ち受け時間──FOMAで問題となった要素をクリアした上で、国際データローミングなど他社を超えるサービスを提供するボーダフォンの3G。最近の不調を吹き飛ばす風となれるだろうか。 Vodafoneへの道〜J-フォンロードマップ J-フォンがメールやWebも利用できる3Gサービスを、ついに開始する。ブランドやサービス名もボーダフォンに変更し、名実共にボーダフォン体制での3G展開となる。これまでのVodafoneのあらましと、J-フォンのボーダフォン化への道程をまとめた。 海外から写メール〜J-フォン、3G新サービスを10月開始 J-フォンは第3世代携帯電話向けのボーダフォンライブ!を10月上旬から提供する。最大40秒のムービー写メールやWAP2.0にも対応したWebアクセスが可能。データの国際ローミングにも対応し、海外から写メールすることもできる。 ボーダフォン3G端末「V801SA」、12月1日発売 3Gで初めてボーダフォンライブ!に対応した「V801SA」が12月1日に発売される。同社で初めて「着うた」に対応した。合わせて3G向けのパケット割引サービスも提供される。 「キラー」無きまま、J-フォンの3Gがスタート 延期を繰り返したJ-フォンの3Gが、12月20日、ついにサービスインする。W-CDMA方式の3Gに加え、GSMとのデュアルモード機も2機種準備。「Vodafone」の名を冠したブランド名も採用し、グローバルスタンダードをうたう。しかし“3Gならでは”のアプリケーションは結局用意されず、順風満帆のスタートとはいえない オートフォーカス202万画素のバウリンガルケータイ「V601SH」 ボーダフォンは、オートフォーカスの202万画素CCD搭載の「V601SH」を12月上旬に発売する。撮影した静止画や動画はテレビ出力が可能。犬の鳴き声を画面上で翻訳する機能も備えている。 ボーダフォン、TV内蔵携帯「V601N」発表 ボーダフォンは、地上アナログTVチューナーを内蔵した新端末「V601N」を12月上旬以降に発売する。視聴中に電話とメールの着信も行える。連続視聴時間は最大約60分。 ボーダフォンの3G、本格始動 全国97%に達するサービスエリア、連続180時間の待ち受け時間──FOMAで問題となった要素をクリアした上で、国際データローミングなど他社を超えるサービスを提供するボーダフォンの3G。最近の不調を吹き飛ばす風となれるだろうか。 ボーダフォン、2004年10月までに3G端末6機種を投入 10月1日のブランド・社名変更に伴って開かれた社長会見で、ボーダフォンは3G端末の投入スケジュールや12月にパケット割引を導入することを明かした。3Gサービスの契約者数目標については「できるだけ早く100万契約に」と言うに留めた。 「着うた」から海外向けコンテンツまで〜VGS向けVodafone live!の全貌 関連リンク ボーダフォン ボーダフォン Vodafone Global Standard [富山隆太, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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