Mobile:NEWS 2003年12月4日 01:40 AM 更新

「V601SH」の進化のポイント(1/3)

シャープ製の最新端末「V601SH」は「バウリンガル対応」だけではない。ボーダフォン初となる202万画素CCDカメラのオートフォーカスの使い勝手や、テレビにも出力できる動画環境、抜本的に見直されたソフトウェアなどを概観していこう。ちなみに、ミュージックプレイヤーの料金は1500円になる予定だ。

 間もなく、ボーダフォンからシャープ製のハイエンド端末「V601SH」が発売される(12月3日の記事参照)。これまでの淡いツートンカラーから一新、目の覚めるような真っ赤、真っ青のボディに詰まった各機能は、ハードウェア、ソフトウェア共に抜本的な進化を遂げた。

 ボーダフォンを端末機能で引っ張る「V601SH」のポイントを見ていこう。


オートフォーカス付き202万画素CCD

 ボーダフォン初、現在の端末発売スケジュールを考えると、おそらく市場初投入となる2Mピクセルカメラ搭載携帯──。それが「V601SH」だ。

 モジュールはシャープ製の202万画素CCDで、レンズには非球面ガラスレンズ3枚を使用。UXGAを超える最大1632×1224ピクセルの画像を撮影できる。

 オートフォーカス(AF)機能は、レンズを動かして最もコントラストが高い位置をピントが合っていると見なす、コントラスト検出方式。[発話]ボタンを押すことで、フォーカスロックとロック解除を行える。面白いのは、画面下部に、接写から無限遠までのバーが出て、今レンズがどの位置にあるのかが分かるようになっていることだ。

 フォーカスロックを使わない場合、シャッターを押してからAFが作動するのでタイムラグがどうしても生じる。しかし、現在のピント状況がグラフィカルに分かるため、イライラ感が少ないのだ。

 カメラの起動が容易になっているのも強化点。左上のスピーチマークを長押しすると、前回起動時のモードでカメラが起動する。カメラ起動後は、[1]ボタンで写メールモード、[2]ボタンでデジカメモード、[5]でビデオカメラモード、[0]キーで画像サイズ変更などなど、ショートカットで操作できる。

 ライトは、高輝度化が進む最近の白色LEDと比べるとそれほどの明るさはないが、撮影環境によって自動的に点灯する「オートフラッシュ」機能を搭載した。

 コストを考慮して、今回はSDカードが付属しないが、本体メモリは「J-SH53」の3Mバイトから6Mバイトに増加。2Mピクセル画像でも本体内に保存できるようになった。ちなみに、最高画質・2Mピクセルで撮影した画像のファイル容量は600Kバイト前後だった。

3種類の動画に対応〜ビデオ録画は約400Kbpsのクオリティ

 V601SHが面白いのは、各種動画へ対応していることだ。「ムービー写メール」用のNancy、「J-SH53」「VGS」用の3GPP動画、ビデオ録画用の「ASF」がそれぞれ利用できる。

利用用途動画コーデック音声コーデックファイルフォーマット
ムービー写メールNancyAMRNancy
ムービー写メールMPEG-4AMR3GPP
ビデオカメラMPEG-4G.726ASF

 新設されたのがビデオカメラモード。これは、SD-Video規格に準拠(ファイルフォーマットはASF)している。つまり、V601SHで撮影した画像をシャープの液晶テレビAQUOS(Bシリーズ)などで再生できるほか、逆に松下電器のDigaなどで撮影した映像を視聴することもできる。

[斎藤健二, ITmedia]

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