Mobile:NEWS 2003年12月10日 03:43 AM 更新

「SO505iS」ディスクジョグの真実(1/2)

「SO505iS」がこれまでと大きく変わったところ。それは、数年来続いたジョグダイヤルの形状が変更され、「ディスクジョグ」へと進化したことだ。その意図は? そして使い勝手はどうなのだろうか。

 NTTドコモが12日に発売する「SO505iS」。“モバイルAVケータイ”をうたい、録画したテレビ放送を再生したり、PCなどで録音した音楽を再生してヘッドフォンで聴けるなど、“カメラの次”を目指したAV機能が搭載されている(12月9日の記事参照)。

 本体を見ると、薄くなっただけでなく、「SO505i」にあったジョグダイヤルの形状が変更されていることが目に付く。通常の十字キーの周りにレイアウトされた、360度回転できるホイールだ。

 「ディスクジョグ」と名付けられた、この新インタフェースの使い勝手はどうなのか。どんな意図で変更が行われたのだろうか。

左の白が「SO505i」、右のオレンジが「SO505iS」。見て分かる大きな違いは、上下方向に回転させるセンタージョグが、円形の「ディスクジョグ」に変更になったことだ。この変更が「薄型化を図る」上で効果を発揮した。全長が短くなっているのは、「指をあまり動かさずにメールが打てるように、ヒンジの位置を少し中に入れた」(商品企画課の倉持重子氏)ため。

横向きで使ったときの操作性

 「アプリケーションがたいへん増えていて、カメラも横向き、動画も横向き。(縦と横と)どちらで持っても違和感のないインタフェースは何か」。そう考えたときに生まれたのがディスクジョグだったと、ソニー・エリクソンでSO505iSの商品企画を担当した倉持重子氏は話す。

 確かに横向きに端末を持った場合、センタージョグは細かい操作がやりやすいとは言いがたい。ディスクジョグは端末の向きに関係なく回せるほか、十字キーも備えるため、「どのような向きで持っても違和感のない」(倉持氏)操作性になった。

 もちろん、あっさりとセンタージョグを変えたわけではない。「形状もいろいろと変えて、ジョグの使い勝手を検証した結果」、現在の形に落ち着いたと倉持氏。


横向きにして、コンシューマーゲーム機のようにゲームをすることもできる。画面は、プリインストールされたゲーム「XI[sai]_SO505iS」。プレイステーションで人気のアクションパズルだ。上下左右に画面を回転して、自分が操作しやすい向きでプレイできる。「SO505iS」ではプリインストールiアプリも凝ったものが多い。伝えたいメッセージに合わせてアニメーションを選んでメールの送受信を行える「TextAlve」では、アニメーションはサイトからダウンロードして追加できる。撮影した静止画像をミックスし、BGMやトランジションをつけてムービーを作る「PhotoShaker」も面白い。テレビリモコンは「起動を高速にして、ディスクジョグに合わせて操作性を改良した」(iアプリを担当した川崎広訓氏)

 実際のところ、ディスクジョグの操作感はなかなかいい。リング状のディスクに親指をかけて、軽快に回せる。センタージョグ同様、思ったところで止めるのも簡単で、細かな操作も容易だ。右回転が、従来のセンタージョグでは下回転にあたる。筆者自身、サイドジョグの時代から最新端末までジョグダイヤルを使ってきたが、ディスクジョグ操作への違和感はすぐに解消された。

 さらに、「連続して回せる」(ソフトウェアを担当した佐藤伸二係長)のもポイントの一つ。センタージョグでは連続して回転させることはできず、親指を上に戻す動作が必要だった。ディスクジョグの場合、いくらでも連続して回転できる。

 特に予測変換機能「POBox」の利用時に、センタージョグでは下のほうの候補にたどり着くのがたいへんな場合があったが、センタージョグでは一回の操作で選択できる候補が増え、利便性が増した。

センタージョグ同様の使い勝手も可能

[斎藤健二, ITmedia]

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