Mobile:NEWS 2003年12月19日 09:41 PM 更新

GPS+AF128万画素CCD〜実は大穴の「F505iGPS」

505iの機能にオートフォーカス機構付きの128万画素カメラとGPSが付いた──それが「F505iGPS」だ。505iベースとはいうものの、メニューカスタマイズやQRコードをもともと備えているため、505iSシリーズと遜色ない実力だ。

 505iシリーズの機能にGPSが付いた──というのが富士通製「F505iGPS」(12月19日の記事参照)のウリだ。505iベースとはいえ、前モデルの「F505i」(7月28日の記事参照)から「QRコード読み取りやダウンロードデータによるメニューカスタマイズに対応していた」(富士通説明員)ため、505iSシリーズと異なるのは「チャットメールがないところだけ」(ドコモ説明員)。ほぼ505iSと同等の実力といえるだろう。


GPS+AF128万画素CCD搭載の「F505iGPS」。ある意味、最強かもしれない大穴端末


ガーネットレッドがブラックボディで、サテライトシルバーとアメジストブルーはシルバーボディ


メニューをダウンロードしてカスタマイズする機能はF505iから搭載されており、F505iGPSでも可能だ(左)。GPS機能には、取得した位置情報を50件まで登録可能な「位置メモ」機能も

 F505iから指紋認証機能は省かれたが、128万画素のカメラにはオートフォーカス機構が付くなど機能強化された部分もある。

 ポイントになるのは「AF128万画素カメラ」「GPS機能」、背面に備えられた「1.1インチ4096色表示の有機ELディスプレイ」(12月19日の記事参照)の三つだ。

マクロ切り替えで消費電力を低減〜AF128万画素カメラ

 F505iGPSでは、F505iに搭載された128万画素CCD(記録画素数は123万画素)にオートフォーカス機構が備えられた。端末の右サイドに「AF」と刻印されたシャッターボタンが用意され、カメラを起動して半押しするとピント合わせを開始する。オレンジ色のフォーカス部分が緑色のターゲットマークに変わるとピントが合ったことが分かり、そのままボタンを押すか、決定キーを押せばシャッターを切れる。


カメラは背面ディスプレイの上に撮影補助用ライトとともに装備される。端末の左サイドには、シャッターボタンを兼ねるオートフォーカスボタンがある。背面には4096色表示の1.1インチの有機ELパネルを装備。自分撮りの際にも表情が見やすくなった

 ユニークなのは、ダイヤルキーの[#]にマクロが割り当てられている点。つまり、マクロ時とそれ以外の撮影時でオートフォーカスを切り分けているのだ。これは消費電力を低減させるために装備された仕組み。「マクロ時のオートフォーカスは頻繁にサーチするが、通常の撮影ではマクロほどはサーチしない。これを切り分けることで余分な電力消費を抑えられる」(富士通の説明員)。


オートフォーカスボタンを押すとサーチを開始、緑色のターゲットがピントが合った合図


静止画撮影画面(左)、撮影可能なサイズ(中)、動画撮影画面(右)

アプリとの連携で“徒歩ナビ”も可能に〜GPS機能

 GPS機能を備えた携帯電話は、ドコモ端末としては「F661i」(3月27日の記事参照)に続く2モデル目となる。F505iGPSは、iアプリやQRコード読み取り機能を備えるため、GPS機能との連携操作が可能だ。

 左方向キー部分に備えられた「GPS」ボタンを長押しすると測位を開始。取得した情報を元に、内蔵の地図アプリ「ケータイマップF」で現在地を確認したり、iモード経由でGPSリンク集にアクセスして、対応サイトの情報と連携させて利用したりといったことができる。


内蔵アプリで取得した位置情報を表示。拡大縮小も行える(左)。iモードやアプリとの連携でサービスの幅も広がりそうだ(右)

 ほかにも、取得した位置情報とその場で撮影した写真をiショットメールしたり、地図情報を含んだQRコードを読み取らせて、現在地から目的地までのルートを調べたりといった使い方ができる。

 F505iGPSの登場に合わせて、道案内・地図情報サイトを運営する「NAVITIME」は、マン・ナビゲーション機能を提供する。iアプリでルートを検索したあとに「ナビモード」をオンにすると、GPS衛星と端末間で定期的に測位を行い、端末を持っているユーザーの位置をリアルタイムで表示。ルート通りに歩いているかどうかを見ながら目的地までたどり着ける。「ナビモード利用時に電話がかかってきても、通話できる。通話を終えるとナビ画面に戻り、そのまま道案内画面に戻れる」(富士通説明員)。


NAVITIMEは、徒歩ナビ機能を提供。「ナビモード」を使えばリアルタイムに自分の位置が測位され、地図に反映される。自分の位置とルートを把握できる


方向キーの左部分にGPSボタンを装備。GPSアンテナはiモードエンブレムのあたりに搭載されているという

1.1インチ4096色表示の有機ELディスプレイ

 F505iGPSは、背面に4096色表示の有機ELディスプレイが装備された(関連記事参照)。前モデルでは256色の有機ELディスプレイだったため、自分撮りの際に見づらい感があったが、それが解消されている。

 有機ELパネルの搭載は、端末の薄型化や消費電力の低減に貢献しているという。「有機ELは自ら発光する素材を使っているため消費電力が少なくて済む。また反射板やバックライトが必要ないから、液晶部を薄くできる」(富士通説明員)。

 そうした工夫もあってかF505iGPSは、厚さ24ミリ、115グラム。F505iの105グラムよりは重くなったが、50xシリーズの中では多機能ながら小型軽量な部類の端末に仕上げられている。



関連記事
▼ ドコモ「F505iGPS」を発表
NTTドコモは12月19日、GPS機能内蔵端末「ムーバF505iGPS」を12月24日に発売すると発表した。

▼ 東北パイオニア、赤色再現性を増した有機ELを「F505iGPS」に供給
東北パイオニアは12月19日、NTTドコモが同日発表した「ムーバF505iGPS」向けにカラー有機ELディスプレイパネルの供給を開始したと発表した。

▼ “F”もお忘れなく
ドコモの505iSシリーズが出そろった。しかし、505iシリーズとして“F”が控えている。

▼ 「F505i」発表。7月11日発売
505iシリーズの第5弾、「F505i」が発売になる。128万画素のCCDカメラを内蔵しながら105グラムと軽量。さらに指紋センサーも内蔵した。

▼ メガピクセルカメラに指紋認証、QRコード読み取りも〜「F505i」
128万画素CCDを搭載、セキュリティには指紋センサーを採用し、QRコード読み取りも可能──。505iシリーズの5機種目となる「F505i」は、「機能は欲張り、ボディはスリム」な富士通製の端末だ。

▼ 指紋認証とQVGAで武装した「F505i」
メガピクセルカメラに続いて、今回は「指紋認証」や「QVGA液晶」がどのように活用されているかを見ていく。

▼ 505i最軽量、指紋センサーも搭載したメガピクセルケータイ“F505i”
メガピクセルカメラ搭載でありながら、現在のところシリーズ中最小最軽量。バーコード読み取りなど505iのフルスペックでありながら、指紋認証機能も備えた「F505i」をチェックする。


関連リンク
▼ ニュースリリース
▼ NTTドコモ

[後藤祥子, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!