いよいよタイでも始まった、PHSの国際ローミングDDIポケットがタイでの国際ローミングサービスを開始した。台湾に続く2国目となる。AirH"PHONEでの設定はどうなっているのだろうか。
2003年12月16日、DDIポケットがタイでの国際ローミングサービスを開始した。既に同サービスを提供中の台湾に続く、二つ目の地域となる。タイの利用可能地域は首都であるバンコクのみとなっているが、台湾と同様、端末単体でのメール送受信とWebブラウズ、PCを接続してのデータ通信(PIAFS)などをサポートする。 国際ローミングに対応している機種はAirH"PHONEの「AH-J3001V/J3002V」(4月7日の記事参照)で、タイ向けのサービスを利用するには、日本無線のサイトで公開されているVer1.25のファームウェアが必要。新ファームを導入した端末では、国際ローミングのメニューに「タイ」の文字が現れる。
ところが、同じメニューにあってもタイと台湾では設定項目が異なるうえ、PS-IDなどの専門用語が登場してしまい、一般利用者が設定するにはやや難解に思われる。そこで具体的な手順を確かめるべく、(現地には行かないのだが)タイの国際ローミングサービスを申し込んでみた。ちなみに実験目的とはいえ、1日の利用料120円はかかってしまう。
台湾でのローミングサービスを利用する際には、サービスセンターに電話をかけて現地の電話番号を発行してもらい、その番号を自分で入力する必要があった。だがタイの場合は自分で入力する項目は実は一つもない。すべてセンターから自動登録されるのだ。 サービスを申し込んでから30〜60分後に送られてくる一通のライトメールにその秘密がある。本文は英数字の羅列であるが、このデータを端末が設定値として自動的に取り込むのである。本文は電話番号などの生データがそのまま記載されているのではなく、暗号化されているようだ。
発信者通知番号0706961000から送られてきたライトメール。かろうじてローミングとTHAIという文字が分かる。ライトメールは保護された状態で保存されるが、削除してしまってもかまわない(左)。登録日時にメールの受信日時が入り、各設定値がセットされる。ここが空欄のままだと、事業者選択のメニューでタイを選べないようになっている(中、右) 何も設定をやることはない……といっても注意事項はある。最も気をつけたいのが、ライトメールを無事に受信することだ。いつ送られてくるのか正確には分からないため、たまたま圏外にいるという可能性もあるだろう。この場合はセンターから、5分間隔で8回までのリトライがされるという。それでもライトメールが届かない場合は、センターに再送を依頼しよう。 ちなみに、設定項目の一つである暗証番号はマスクされており、たとえ利用者本人であってもそれを知ることはできない。うっかり設定データを削除してしまったら、センターから再度ライトメールを送ってもらうよう依頼しなければならない。 さて、設定が終われば、後は現地に飛んで事業者選択の画面からタイに切り替えて使うだけだ。だが残念ながら現地に飛ぶのは来月の予定なので、ここでは写真で雰囲気だけをお伝えする。
切り替え画面は台湾のものと同じ。それにしてもtrueとは何だろうか?(左)ローミング中は画面右下にRMの表示が出る。もちろん日本国内でアンテナバー表示がされることはない(中)自局番号の表示画面(メニュー−0)でも、ローミング先の電話番号を確認することができる(右)
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