Mobile:NEWS 2003年12月24日 07:01 PM 更新

導電性ポリマーでタッチパネル低コスト・長寿命に 富士通研など


 富士通研究所と富士通コンポーネントはこのほど、導電性ポリマーフィルムを使った抵抗膜式タッチパネルを世界で初めて開発したと発表した。従来の酸化インジウム・スズ(ITO)膜方式に比べ寿命を10倍以上、コストを半分以下に抑えられるという。

 一般的なタッチパネルで使われている抵抗膜方式では、ITO膜を透明電極フィルムとして使用している。ただITO膜は入力動作を繰り返すうちに特性が劣化する欠点がある上、製造コストも高い。

 新技術では、導電性ポリマーを樹脂フィルム上にナノメートルレベルの精度で均一に形成し、透明電極フィルムとしてタッチパネルへの適用を可能にした。分子配列を制御することで抵抗値を半分にし、ITO膜と同様の高導電性と透明性を確保した。

 同社によると、ペン入力試験を20万回以上繰り返しても抵抗上昇などの劣化が生じなかった。また効率よくフィルムに薄膜を形成できる「ロールコーター」装置を使用できるため、製造コストも抑えられるという。

 量産性の適合性も確認しており、富士通コンポーネントで量産技術の確立を図る。高い耐久性とコストの低さから、これまでタッチパネルが使われていなかった分野にも導入できると見ている。

関連リンク
▼ ニュースリリース
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▼ 富士通コンポーネント

[ITmedia]

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